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気管切開が必要、といわれる理由はたくさんあります。
たとえば、呼吸をするための気道(鼻から気管まで)のどこかが「狭い」と息が吸いづらくなったり、また、肺を膨らませるのも大変でしばらく人工呼吸器が必要な時、長いチューブが鼻から気管まで留置される必要があります。ところが、こんな長い管が入っているとちょっと動かした時にずれて気管の後ろにある食道に入ってしまうこともあります。こうなると息ができなくなって危険です。このため、声帯より下にある気管を切開して短い管を入れ、体を動かしても窒息やずれてしまう危険を減らす必要があるのです。
気管切開をしてあげることで、
- ①
- チューブが短くなるので、痰などで閉塞する可能性が少なくなる。(無くなるわけではない)
- ②
- チューブをテープでベタベタ固定しなくてよいので、お顔がスッキリする。
- ③
- 抜けにくくなるので、薬で眠らせる必要もなく、だっこしてバギーに乗せて歩き回ることもできる。運動リハビリも受けることができる。
- ④
- 呼吸が楽になるので、そこに消費されていたエネルギーが減るため、体が大きくなりやすい。
気管切開を受けることで、より安定した呼吸の確保ができ、その分体力をつけることができるため、結果としてより早期に病気からの回復や社会復帰が可能になるのです。