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- カニューレが抜けてしまった!
まずは落ち着いて呼吸状態の確認を行いましょう。大泣きしていると苦しくなってしまうことがあります。お家に酸素ボンベがある場合は、口もしくは気管切開孔から酸素をあてて下さい。カニューレが抜けたのにそのままにしていると、あっという間に狭くなることがあります。このためなるべく早めにカニューレを再挿入しましょう。そのあとかかりつけの病院へ連絡し早めに受診をしてください。カニューレを入れる時の注意
カニューレを入れたときにカニューレの中にある芯(スタイレット)の取り忘れに注意しましょう。
気管孔が小さくなってしまい、今まで使っていたカニューレが入りにくくなってしまうことがあります。この場合に備えてサイズの小さなカニューレを用意しておくと安心です。かかりつけの病院へ連絡し早めに受診をしてください。可能な場合には医師と抜去時の対応を相談しておくことが望ましいです。 - カニューレから血がでてきた!
気管内を吸引していると、吸引チューブにとれた痰に交じって出血がみられることがあります。全身状態、呼吸状態を確認した上で少し経過を見ても大丈夫な場合がほとんどです。
うっすらとピンク色のものが混じっている
特に風邪をひいていて痰が増えているときに多くみられます。吸引チューブで気管にキズがついてしまったり気管の中にある肉芽(おでき)からの出血などがあります。早めにかかりつけの医師に相談して下さい。赤い血がでている
鮮やかな色の出血が起きている場合は、気管の前側にある太い動脈(腕頭動脈)からでていることがあります。大出血が起きると息もできなくなり、大変危険です。また、そこまでいかなくても、大出血前の予兆のような出血がみられることもあります。吸引チューブの中が明らかな鮮血のときは、様子をみることなく病院を受診するようにしてください。 - 気管切開した穴のまわりがモコモコしている。
気管切開孔のまわりにおできのようなものができると、Yガーゼに血の混じった痰がつくことがあります。これは風邪をひいて痰がカニューレのまわりにこびりつくことで、おできができてしまうからです。ガーゼが汚れたら頻回にとりかえる、などで予防することができますが、できてしまったらステロイドや抗菌薬の入った軟膏をぬってあげることできれいになります。ただし、ひどくなってしまった場合はそれだけでは効果がないですので、おできを外科的にとってしまうこともあります。なかなか治らない場合などは、医師にご相談ください。 - カニューレがつまりぎみ
気管と違って、カニューレは人工の物ですので、気道が乾燥すると痰が粘調になってすぐにつまってしまいます。乾燥しないように、常に人工鼻を装着するようにしましょう。 カニューレがつまるとどんな症状?- カニューレ内に痰がこびりついてしまうと、吸引チューブで痰を吸引しようとしても、カニューレの中に吸引チューブが入っていかなくなります。普段、どこまで吸引チューブをいれるか、主治医から聞いて、ちょうど良い吸引の長さを決めておきましょう。いつもの長さがはいらないときには、カニューレがつまっていることがあります。
- チューブ内にこびりついた痰のため、呼吸するたびに「ピーピー」と音が聞こえることがあります。
- 今までより、急に声が大きくなります。
- 加湿、ネブライザーをかけ、カニューレにつまっている痰を柔らかくして吸引します。
- つまっている症状が改善しないときには、新しいカニューレに交換します。
- つまったカニューレに痰が固まったまま、スタイレットや吸引チューブを無理やり入れることは危険です。これにより固まった痰が塊のまま気管の中におちて、窒息してしまうことがあります。