Women's Health Conference 2024参加のご報告
2024年10月24日~26日にかけて、小宮ひろみ(女性の健康総合センター センター長)、荒田尚子(女性総合診療センター 女性内科 診療部長)、森崎菜穂(社会医学研究部部長 兼 女性の健康総合センター 健康推進研究室 室長)、三戸麻子(女性の健康総合センター プレコンセプションケアセンター 医長)の4名が、シンガポールで行われた「Women's Health Conference 2024」に参加してきました。
「Women's Health Conference 2024」は、女性医療の情報収集および意見交換を目的としています。アメリカ、アジア、フランスの有識者らが集まり、プレコンセプションケアから妊娠期、産後や更年期と女性のライフステージに応じた幅広い分野での研究成果の発表が行われました。テーマは基礎医学から臨床、社会問題にまで及び、小宮センター長は国立シンガポール大学、パリ・シテ大学、盆唐ソウル大学病院、北京大学第三病院の代表者とともに、それぞれの国が抱える少子化をめぐる問題についてディスカッションを行い、各国の状況や政策などの理解を深めました。
また、森崎部長は2020年より成育医療研究センターを中心に行われている児童の全国コホートを用いた「女性保護者の更年期症状とこどものメンタルヘルスに関する研究」の成果について報告し、Rising Stars賞を受賞しました。
また、女性総合診療センター(荒田診療部長・三戸医長)とスタンフォード大学との共同研究では、Richard Liangさんが妊娠中の糖代謝異常と早産の関係について発表し、Flash Oral presentationsに選出され、コンペティションのうえ第2位を獲得しました。
他にも、社会医学研究部のAurelie Piedvache研究員、下田茉莉子研究員がメンタルヘルスの性差研究や月経管理アプリでの研究でそれぞれポスター賞(銀賞)を取得しました。
また、荒田診療部長、三戸医長はシンガポールのKK Women's and Children's Hospitalを訪問し、不妊診療科の医師や助産師、栄養士などのスタッフと、プレコンセプションケアについて意見交換をしました。
女性の健康総合センタースタッフの「Women's Health Conference 2024」への参加は、主催者である国立シンガポール大学のCuilin Zhang教授より、お声がけいただくことで実現しました。今回得た知見をもとに、わたしたちは、多様なライフステージにおける女性の健康を支えることができるよう、さらなる研究を続けていきます。わたしたちの女性医療が日本、アジア、そして世界と協働して発展していくための、大きな一歩となったと感じています。