女性の健康総合センター(ICWH) 開所記念シンポジウム 開催報告
国立成育医療研究センターでは、「女性の健康総合センター」の開所を記念して、2024年11月17日(日)、東京・日本橋ライフサイエンスハブおよびオンラインにて、シンポジウム「女性の健康は変わる~叡知の集結と新たな創造~」を開催いたしました。
女性の健康総合センター小宮ひろみセンター長をはじめ、アメリカ女性の健康研究局(ORWH)局長のジャニーン・オースティン・クレイトン先生(事前収録)、日本性差医学・医療学会理事の天野恵子先生、日本産婦人科学会理事長の加藤聖子先生らの講演および対談が行われ、現地131名、オンライン303名の皆さまにご参加いただきました。
前半では、当センターの五十嵐隆理事長による開会のあいさつに引き続き、小宮ひろみセンター長による女性の健康総合センターの紹介があり、当センター開所の経緯や組織概要、今後の展望について説明が行われました。
ジャニーン・オースティン・クレイトン先生から、アメリカORWHのこれまでの歩みや女性の健康に関する各種データのご紹介の後、天野先生からは「性差医学医療の立場から女性の健康総合センターへの期待」と題し、日本における性差医療や日本性差医学医療学会の歩みについてご講演いただきました。
後半は、加藤聖子先生から「女性のヘルスケアの基礎と臨床」をテーマに性分化から具体的な疾患のメカニズムや治療方法のご説明、多職種との連携の必要性についてご講演いただきました。
その後行われた小宮センター長、天野先生、加藤先生の三者対談では、「これまで女性の健康促進を行ううえで障壁になっていたものとは?」「多職種の連携推進」「当センターに期待すること」などについて、時にユーモアを交えながら活発な意見が飛び交いました。
お忙しい中ご参加いただきました皆さまに感謝を申し上げると共に、日本の女性一人一人のより良い健康のために、当センターはこれから女性の健康支援と推進・研究にまい進して参ります。