NCCHD・ToMMo合同シンポジウム「~性差・思春期研究の推進に向けて~」開催報告
国立成育医療研究センターと、東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は、これまでにもさまざまな共同研究を実施してまいりましたが、2023年度に両機関の研究をさらに推進させるため包括的連携協定を結びました。
それを記念し、2025年1月7日、当センターにおいて両機関の合同シンポジウムを開催致しました。
シンポジウムでは、「性差・思春期研究の推進に向けて」をテーマに、子どもと女性に関する最先端の医療・研究を進める成育と、世界初の三世代コホート調査を含む大規模バイオバンクを構築してきたToMMoの研究者がそれぞれ講演を行いました。
当センターは、女性の健康総合センターの小宮ひろみセンター長、女性の健康推進研究室の森崎菜穂室長、研究所の深見真紀副所長が、女性の健康、疫学研究、性分化について講演を行いました。
続いて、ToMMoの山本雅之機構長、木下賢吾副機構長、泉陽子副機構長が、ToMMoのコホートとバイオバンク、ゲノム・オミックス解析(※)、ライフコースに応じた健康課題と性差研究等について、ご講演しました。(※遺伝子以外にも、タンパクや脂質などのさまざまな生体分子を含めた解析)
その後行われた総合討論では、両機関で共同研究を実施している研究者からも、両機関のこれまでの共同研究や、性差と思春期を視野に入れた研究の展望など、今後のさらなる研究推進を視野にさまざまな意見が聞かれました。
当日は、現地(成育職員・ToMMo来場者など)41名、オンライン91名の皆さまにご参加いただきました。お忙しい中ご参加いただきました皆さまに感謝を申し上げます。
成育とToMMoは、今後のさらなる研究推進に取り組んでまいります。