コソボへの医療技術協力
器官病態系内科部
賀藤均 小野博(文責)
2013年12月8日から13日まで、コソボ共和国に医療視察目的で出張して参りました。コソボ共和国は旧ユーゴスラビアで、セルビアからの独立紛争のイメージが強いと思いますが、現在は治安も安定していました。首都プリシュティナへはイスタンブール経由で約10時間の道のりでした。今回の出張は、川崎病後多発巨大冠動脈瘤の患者様について、コソボ国のShala大使からの当院への相談がきっかけでした。当地では、コソボ唯一の大学病院や、第2の都市であるプリズレンの公立病院等を視察しました。コソボ国の医療資源は明らかに不足しており、プライベートホスピタルはある程度の設備は維持されていましたが、公立病院(我々が視察した大学病院)の医療機器は旧式のものばかりでした。今後は当センターに人的交流および医療機器の支援を要請したいとのことでした。
コソボ共和国の位置 |
国旗 |
University Clinical Center of Kosova(コソボ国唯一の医学部)のTelemedical Centerで当センターの紹介と川崎病のレクチャーを行った。大学の関連施設に配信された。
コソボの国営放送に出演(生放送)。 番組名はMiremengjes. Kosova (日本名:おはようコソボ) |
放送局の機材はほとんど日本製とのこと。 |
コソボ国保健省 |
コソボ国保健省で副大臣と会談。 |
小児病棟、外来の全景 |
小児病棟唯一の心電図の器械(日本光電製)。かなり旧式であり、エコー診断装置も小児科に旧式のものが1台あるだけであった。 |
- 本件に関する取材連絡先
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国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
03-3416-0181(代表)
koho@ncchd.go.jp
月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時
※医療関係者・報道関係者以外のお問い合わせは、受け付けておりません。