エジプトでの生体肝移植手術
臓器移植センター
笠原群生
3月12日~16日まで第二回国際肝胆膵移植外科・麻酔科学会(カイロ・エジプト)に参加し、その後14日・15日と肝移植を行ってまいりました。学会では「小さなお子さんに対する安全な肝移植方法」について、成育医療研究センターでの現在までの手術手技を講義してまいりました。 14日15日はエジプト国立肝臓病センターで、胆道閉鎖症のお子さん、代謝性肝疾患(Criglar-Najjar病)のお子さんに生体肝移植を実施してまいりました。
死後の世界を大切にするアラブ諸国では、脳死患者さんからの臓器摘出が宗教上非常に困難で、生体肝移植が末期肝疾患患者さんを救命する手段です。日本で生まれた生体肝移植手術の高度な技術が世界の患者さんの役にたち、多くの患者さんが救えるよう今後とも努力してまいります。
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