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エジプト(国立肝臓病センター・Azhar大学)での生体肝移植
臓器移植センター
笠原 群生
8月16日~19日までエジプト、カイロの国立肝臓病センターとAzhar大学で生体肝移植手術に参加してまいりました。国立肝臓病センターはMenofiyaという場所にあり、カイロから陸路2時間半の病院です。2001年京都大学移植外科在籍中に1週間滞在し、生体肝移植プログラム立ち上げに携わりました。以後250例の生体肝移植を実施しています。今回の滞在では、3か月前に肝移植を行った3名の患者さんにも面会でき、大変元気をいただきました。Azhar大学はアラブ諸国で最も古いイスラム教の大学病院です。2002年英国留学中の同僚医師がエジプトに帰国し、生体肝移植のプログラムを立ち上げ2009年の1例目からお手伝いさせていただいています。今回は胆道閉鎖のお子さんと、肝臓がんの成人患者さんの肝移植を実施してまいりました。まだまだ政情不安定で貧富の差も激しい国ですが、肝臓病の患者さんの役に立てるよう、微力ながら医療支援を臓器移植センターで行っていきたいと考えています。
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- 本件に関する取材連絡先
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国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
03-3416-0181(代表)
koho@ncchd.go.jp
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