エジプトでの生体肝移植支援
臓器移植センター
笠原群生
12月27日~31日までエジプトの国際肝臓病センター、アレキサンドリア病院で生体肝移植支援に行ってまいりました。小児生体肝移植2例(家族性肝内胆汁鬱滞症、胆道閉鎖症)、成人生体肝移植1例(C型肝炎)の手術援助でした。エジプトでは宗教上の理由で脳死肝移植が国に認可されておらず、末期肝疾患患者さんの治療は生体肝移植が主体です。門脈再建に内頸静脈を間置するなど困難な手術でしたが、無事に終了することができました。手術後の管理も電子媒体で継続的に議論してまいります。
昨今アラブ諸国は社会的・政治的に大変な困難に直面しておりますが、病気の患者さんの手助けができるよう、これからも支援してまいりたいと思います。
写真2.国立肝臓センターの移植チーム
- 本件に関する取材連絡先
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