2015年IDWeek(米国感染症関連4学会合同国際会議:サンディエゴ、米国)参加報告
感染症科・感染防御対策室
宮入 烈
2015年10月7日~11日まで米国、サンディエゴで開催された「IDWeek」に参加してまいりました。IDWeekは感染症領域では世界最大の学会で、米国感染症学会(IDSA)、米国小児感染症学会(PIDS)、米国医療疫学学会(SHEA)、米国HIV医学協会(HIVMA)の4学会合同の年次総会で「感染症週間」(IDweek)と呼ばれています。例年、世界80か国以上5000人を超す参加者でにぎわいます。
国立成育医療研究センターからは「小児における抗微生物薬使用量とカンジダ検出率および感受性との関係性」(船木医師)、「小児における抗菌薬使用量とグラム陰性桿菌の薬剤耐性の相関」(中河医師)及び「RSウイルスによる下気道感染症のウイルス量と臨床経過」(手塚医師)の3題の発表をしました。
本年の学会では、エボラ出血熱、MERS(中東呼吸器症候群)が大きく取り上げられ、エボラ出血熱に罹患した医師の話などがありました。その他、新しい流行性疾患や、抗ウイルス薬の話など、これからの感染症診療を先取りする話題も多く実り多い学会でした。本学会で得た知見を当センターにおける感染症対策や研究に生かしていきたいと思います。
特筆すべきことに、当科の船木孝則医師がSHEAのInternational Ambassador Programのmemberに、345人の候補者の中から日本代表として選出されました。
本プログラムは感染症対策や感染症疫学に関する世界各国の知見を共有するために設立されたもので、船木医師は各国18名の代表者とともに、今後の世界における感染症対策をけん引することを期待されています。
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