アラブ肝臓がんカンファレンス参加報告
臓器移植センター
笠原群生
2016年3月4-5日カタールの首都ドーハでアラブ肝臓がんカンファレンスに参加してまいりました。ドーハはペルシャ湾に面した美しい街で人口200万人の産油国で、カタール人は人口の13%に過ぎず、87%にあたる150万人が外国人労働者です。国際的に石油価格は下がっていますが、オイルマネーのため国民の医療費は無料です。大変豊かな国で最新のビルが数多く立ち並んでいました。
アラブ諸国では肝細胞がんの頻度が高く、カタール肝臓学会主催で、今回の学会では参加者500名(22か国)と大変盛会で「C型肝炎の新薬治療」、「肝細胞がんの血管内治療」、「肝細胞がんに対する腹腔鏡下肝切除手術」「肝細胞がんに対する肝移植」が議論されました。小児肝移植経験はまだ少ない様子で、「小児肝悪性腫瘍に対する肝移植」を講義してまいりました。最終日は同国最大のHamad医療センター(医療特区)を見学して参りました。カタール人医師はほとんどおりませんが、労働環境・条件がいいためアラブ・アジア各国から医療者が参画していました。英国留学時代からの友人にも数多く再会でき、大変有意義な学会でした。
写真1.ドーハでの国際学会
写真2.沢山のビルが建設中のドーハ街並み
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