エジプト国立肝臓センターにおける生体肝移植手術支援
臓器移植センター
笠原群生
2016年12月29日~2017年1月2日までエジプト外科学会発表・メノフェーヤ大学国立肝臓センターで生体肝移植手術支援に参加して参りました。エジプトはイスラム国家のため、お正月も通常勤務です。エジプト外科学会では「日本の生体肝移植手術の技術革新」について発表してきました。生体肝移植は日本発祥の医療で、数多くの革新的手術手技が日本の先輩外科医によって開発されてきた歴史があります。その後カイロからメノフェーヤ州に移動し31日原因不明肝硬変2歳男児、1月1日原発性硬化性肝硬変17歳男子、1月2日カロリー病2歳女児の3例生体肝移植支援を行ってきました。エジプトはイスラム国家のため宗教上の理由で、脳死臓器移植が困難で、末期肝不全患者さんの救命には生体肝移植が不可欠です。国立肝臓センターでの肝移植支援は2001年より開始しており、すでに15年になります。私と同じように若かった移植医が成長する姿を拝見することができ、大変有意義な時間を過ごせました。今後も中東での生体肝移植の支援を続けていこうと思います。
写真1.国立肝臓センターでの生体肝移植手術支援
写真2.手術後に移植チームと
- 本件に関する取材連絡先
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国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
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