インドネシア大学 生体肝移植手術支援
臓器移植センター
笠原群生
2017年2月4日~6日までジャカルタにあるインドネシア大学に生体肝移植手術指導に行ってまいりました。慢性C型肝硬変の成人症例と、胆道閉鎖症の2歳お子さんの生体肝移植でした。インドネシアは2億3000万の人口が10000以上の島に住んでいるため、基幹病院へのアクセスが悪く、患者さんが来院したときににはすでに状態が非常に悪い場合が多く、移植手術も非常に困難です。胆道閉鎖症のお子さんも、葛西手術を受ける機会がなく、肝硬変にいたり腹水が出現・栄養状態が悪くなってから病院に搬送されます。今後は基幹病院で生体肝移植を実施していることを、いかにインドネシアの医師・国民に伝えて行くかが大きな課題だと考えています。身近な国ですので、時間の許す限り医療支援を続けてまいりたいと考えています。
写真1.移植前日の患者さん診察。白衣を着ていかなかったのに大泣きしてしまいました。怖かったかな。
写真2.移植カンファレンス後、インドネシア大学の移植チームと集合写真
写真3.生体肝移植手術指導 Toar外科学教授と
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