国立成育医療研究センターの産後ケア『コアラサポート』を開始
この度、国立成育医療研究センターでは産後ケアを開始いたします【平成29年9月12日利用開始】。当院で分娩後そのまま個室に滞在し、滞在中は助産師や看護師など専門スタッフが育児の相談をお受けして、安心してご自宅で育児ができるようにサポートします。
プレスリリースのポイント
- 妊娠、出産および子育ては妊婦にとって大きな喜びであるとともに不安や負担も少なくありません。家族や地域が妊婦と子どもを支えることが不可欠ですが、核家族化や地域のつながりの希薄化などがすすむ最近の社会状況においては、妊婦と子どもを支えるしくみは十分ではありません。安心して子どもを産み育てる社会の実現のためには、妊娠・出産に対する適切な医療に加え、産後の妊婦と子どもに対する十分なケア(産後ケア)による支援が求められています。
- 国立成育医療研究センター周産期・母性診療センターは、周産期医療のナショナルセンターとして妊娠・出産に係わるあらゆる医療に取り組んできましたが、新たに産後ケアへの取り組みを開始いたしました。退院直後の母子に対して心身のケアや育児サポート等を行い安心して子育てができるように支援するケアです。
- 当センターの妊娠・出産に係わる医療から継続して取り組む産後ケアをコアラケアと名付け、医療機関の産後ケアのモデルとなるとともに、安心して子どもを産み育てる社会の実現への新たな一歩としたいと考えています。
国立成育医療研究センターの産後ケア「コアラサポート」の特長
当院退院後、そのまま個室に入所し、継続して専門スタッフによる産後のケアやサポートを受けることができます。産後経過のからだとこころの回復に向けて、一人ひとりのニーズにあったケアを受けることができます。
助産師、看護師が中心になって専門性の高い育児サポートを提供するとともに、退所後も自立した子育てをご自宅で実践できるような支援と情報提供を心がけております。また、お母さんや赤ちゃんの診察が必要な場合は、入所したまま診察をうけることができます。
健康相談、育児相談、授乳相談、体重・栄養チェックなどのケアを通して、お母さんと赤ちゃんの生活リズムを整えます。
▸ 関連情報のご案内
- 本件に関する取材連絡先
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国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
03-3416-0181(代表)
koho@ncchd.go.jp
月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時
※医療関係者・報道関係者以外のお問い合わせは、受け付けておりません。