第二回生体肝移植分科会参加報告
臓器移植センター長・副院長
笠原群生
2018年6月23-24日カザフスタン共和国の首都アスタナで開催された国際肝移植研究会の分科会に参加して参りました。カザフスタンはカスピ海の東に位置する人口1800万人の世界9位の広さを持つ内陸国で、イスラム教徒が70%を占めており宗教的に脳死移植が困難な国です。カザフスタン共和国の東に位置するセミパラチンスクでは、旧ソ連(冷戦)時代に450回を越える核実験が行われ現在まで放射能の影響が懸念されています。広島大学・長崎大学との放射能による健康被害などを介した交流が1990年代より始まっており、早くから両大学が生体肝移植指導を行ってきた歴史があります。大変親日家の多い国です。
今回は小児の劇症肝炎と慢性肝疾患に対する肝移植適応を講義してまいりました。3週間前に成育医療研究センターで生体肝移植を受けたカザフスタン人のご親族にも面会でき、大変有意義な学会となりました。
写真:国際生体肝移植研究会 理事会を終えて
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03-3416-0181(代表)
koho@ncchd.go.jp
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