「ラジオ波焼灼術」が無心体双胎の治療法として適応拡大
今年3月、肝がんの治療法である「ラジオ波焼灼術(しょうしゃくじゅつ)」が、無心体(むしんたい)双胎(そうたい) TRAP sequenceの治療法として保険適用されました。本来は、治験などを経て認められるのですが、無心体双胎は稀少疾患であるため治験が難しく、今回はこれまでの治療実績から蓄積されたデータをまとめるなどし、治験を経ずに認められました。
全国の胎児治療を行っている医師を中心とした研究班(研究代表者:左合治彦 国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター長)と国立成育医療研究センター臨床研究センターの開発薬事専門家らは、今月14日に開催される「第55回日本周産期・新生児医学会学術集会」で、今回の保険適用に至った経緯を発表いたします。
全国の胎児治療を行っている医師を中心とした研究班(研究代表者:左合治彦 国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター長)と国立成育医療研究センター臨床研究センターの開発薬事専門家らは、今月14日に開催される「第55回日本周産期・新生児医学会学術集会」で、今回の保険適用に至った経緯を発表いたします。
【無心体双胎に対するラジオ波焼灼術の模式図】
プレスリリースのポイント
- 極めて稀な疾患である無心体双胎 TRAP sequenceの治療法として、ラジオ波焼灼システムが適応拡大の薬事承認を受け、TRAP sequenceに対するラジオ波焼灼術が保険収載されました。
- 治験の実施が難しい希少疾患において、実績データ(学術論文、ガイドライン等)にもとづいて、治験を行うことなく適応拡大の薬事承認が得られ、保険収載がなされました。
- 今後は、無心体双胎 TRAP sequenceに対するラジオ波焼灼術が、保険診療として実施されます。実施にあたっては、無心体双胎に対する十分な経験を有する医師のもとで、関連学会による適正使用指針に従って行う必要があります。
学会発表情報
学術集会:第55回日本周産期・新生児医学会学術集会(http://jspnm55.umin.jp/index.html)
題名:無心体双胎に対するラジオ波焼灼術の適応拡大・保険収載に向けた取り組み
演者:永田知映1, 2 杉林里佳2 和田誠司2 住江正大3 高橋雄一郎4 石井桂介5 村越毅6 室月淳7
左合治彦2
1.国立成育医療研究センター臨床研究センター
2.国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター
3.福岡市立こども病院産科
4.岐阜県総合医療センター胎児診療科
5.大阪母子医療センター産科
6.聖隷浜松病院総合周産期母子医療センター産科
7.宮城県立こども病院産科
題名:無心体双胎に対するラジオ波焼灼術の適応拡大・保険収載に向けた取り組み
演者:永田知映1, 2 杉林里佳2 和田誠司2 住江正大3 高橋雄一郎4 石井桂介5 村越毅6 室月淳7
左合治彦2
1.国立成育医療研究センター臨床研究センター
2.国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター
3.福岡市立こども病院産科
4.岐阜県総合医療センター胎児診療科
5.大阪母子医療センター産科
6.聖隷浜松病院総合周産期母子医療センター産科
7.宮城県立こども病院産科
- 本件に関する取材連絡先
-
国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
03-3416-0181(代表)
koho@ncchd.go.jp
月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時
※医療関係者・報道関係者以外のお問い合わせは、受け付けておりません。