
日本人(左側)およびドイツ人(右側)において、一般集団と比べ甲状腺形成異常患者では2番染色体上のSNP rs9789446の遺伝型がA型である割合が高かった(赤矢印、白矢印)。このことからrs9789446を含むゲノム領域が甲状腺の形成に何らかの影響を及ぼすと推測された。
国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区、理事長:五十嵐 隆)の分子内分泌研究部 鳴海 覚志 室長、慶應義塾大学医学部小児科 長谷川 奉延 教授、ドイツのシャリテ・ベルリン医科大学 ハイコ・クルーデ 教授を中心とした国際共同研究グループは、先天性甲状腺機能低下症 を対象としたゲノム解析研究を行い、胎児期の甲状腺の形成に影響を与えるゲノム領域が2番染色体に存在することを世界で初めて発見しました。これまで理解が不十分であった先天性甲状腺機能低下症の発症メカニズムを解明してゆく上で重要な手がかりとなるものです。研究成果は、英科学雑誌『Human Molecular Genetics』で2022年5月10日にオンライン公開されました。
日本人(左側)およびドイツ人(右側)において、一般集団と比べ甲状腺形成異常患者では2番染色体上のSNP rs9789446の遺伝型がA型である割合が高かった(赤矢印、白矢印)。このことからrs9789446を含むゲノム領域が甲状腺の形成に何らかの影響を及ぼすと推測された。
国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
03-3416-0181(代表)
koho@ncchd.go.jp
月~金曜日(祝祭日を除く)9時〜17時
※医療関係者・報道関係者以外のお問い合わせは、受け付けておりません。