寄付金の使途 2020年度
寄付受入額
アイノカタチ基金 2億8400万円
研究基金 4700万円
もみじの家基金 1億700万円
寄付金の主な使途
イルミネーション
外来の患者さんだけでなく、各病棟に入院している患者さんも見られるように、当センター中庭で毎年行っています。2020年度は、東京世田谷ロータリークラブさんに壊れていた研究所壁面に飾る大きなクリスマスツリーと、中庭に飾るオブジェを数体新しく購入していただき、設置費用をアイノカタチ基金から支出して開催しました。今年度は新型コロナウイルスで院内でのイベントがすべて中止となっていたため、病棟からも見られるイルミネーションは、子ども達の心を和ませることに貢献しています。また、同じくコロナ禍で疲弊している医療従事者からも、「仕事終わりにイルミネーションを見て元気が出ました」とメールが寄せられました。
成育グリーンプロジェクト
研究所の先生方が、研究所の建物上にある花壇を使って植物を育てる取組みを行っています。病棟から見下ろせる場所にあるため、アイノカタチ基金を使ってチューリップの球根や土、肥料などを購入して、春の開花に向けて作業をしてくださっています。
子どもたちが病棟から1輪1輪の花をはっきり見ることはできないかもしれませんが、色とりどりの花が咲いていることは分かり、春の訪れを感じてもらえると思います。
ファシリティドッグ準備費用
今年4月より当センターに導入予定のファシリティドッグについて、その準備として犬とハンドラーの待機場所や院内の整備費用として寄付金を使わせていただきました。2021年度以降は、ファシリティドッグの飼育管理費用(定期的な獣医師の検査と診察など)に使わせていただくことを予定しています。
先進的医療への支援(図書購入費・UP to Dateライセンス費用)
医師や研究者が利用する専門誌・学術誌などの図書購入費用と、「UP to Date」のライセンス契約費用に使わせていただきました。"UpToDate"は、日常の診療で生じる疑問にすばやく答えることを目的として、医師が医師のために制作した臨床支援ツールです。多くの専門医が執筆を担当し、エビデンスに基づいて作成された信頼性の高い臨床情報源を集約していて、特にレジデントなどが医療の研鑽を積む際に大きく役立っています。
人材育成に必要な教育研修への支援
医療、医療経営など幅広く職員の技能を高めることで、患者さんに対してより専門的できめ細やかな医療を提供することを目的として、研修費用・資格更新費用などに使わせていただきました。小児薬物療法認定薬剤師
小児科領域において、医薬品に関わる専門的立場から医療チームの一員として小児薬物療法に参画するための能力と適性を備え、患児とその保護者等に対しても適切な助言・行動ができる薬剤師の育成することを目的としたものです。
がん専門薬剤師
高度化するがん医療の進歩に伴い、がん薬物療法等について高度な知識・技術と臨床経験を備える薬剤師を養成することを目的としています。
新生児集中ケア認定看護師
医療的なケアを必要とする赤ちゃんの、生理的安定と成長・発達への個別的なケアの実践、出産直後の親子を支援することを目的とした、認定看護師です。
小児救急看護認定看護師
救急時の子どもの病態に応じた迅速な救命技術、トリアージの実施・育児不安、虐待への対応などの知識、技術を持った認定看護師です。
新型コロナウイルス 災害対策関連
2020年度は新型コロナウイルスが蔓延し、病院入口に人を配置しての検温や面会制限、外来・病棟診察時の感染症対策など、これまでにない様々な対応が求められました。患者さん・ご家族にはご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。センターの財政も逼迫していることから、寄付金から新型コロナウイルス感染症対策にかかる費用などを支出させていただいています。
汎用人工呼吸器
新生児から成人まで幅広く対応できる人工呼吸器です。
小児・新生児用ファイバースコープ
新生児領域での、気管・気管支の診断・治療に使用します。
レールダル サクションユニット
緊急時などに備えた持ち運び可能な吸引機です。
アイソレーションガウン(70,000枚)
患者さんの診察時などに使用する、感染症対策の個人防護具です。
患者さんの診察時などに使用する、感染症対策の個人防護具です。