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DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)にむけた取り組み

国立成育医療研究センターは、bio-psycho-social(身体的・心理的・社会的)なアプローチを通じて患者さんとご家族を支援することで、社会に貢献したいと考えています。これを実現するためには、職員一人一人が性別、国籍、障がいなどによって差別を受けることなく、個性と能力を最大限に発揮できるような組織であり続けることが大切です。 当センターは、「一般事業主行動計画 」において「仕事と育児・介護の両立およびダイバーシティ推進プログラム」に基づき、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包摂性)の推進に取り組んでいます。

1. DE&I推進のための体制

ダイバーシティ実現推進室は、研究所部門、病院部門などの専門部門があり、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進に向けた取り組みを統括しています。各部門が専門性を発揮しながら、統一した目標に向かって協力していく体制が整っています。
また、研究所内に設置されているダイバーシティ研究室では、生物学的性とジェンダーに関する生物学的・医学的研究を推進しており、組織内のDE&I活動が理論的にも裏付けられた形で進められます。

2. 育児・介護支援の充実

育児・介護中の職員が働きやすい環境を整備するため、育児休業や介護休業の取得を支援し、復帰後の職員のサポート体制を整えています。育児短時間勤務制度やベビーシッター費用補助などもその一つです。
また、女性職員だけでなく、男性職員も安心して育児休業などを取得できるような職場環境づくりにも取り組み、フレックスタイム制度や変形労働制の導入、時間外勤務の削減や年次有給休暇の取得促進にも努めています。


3. 女性活躍の推進

DE&Iの推進には、女性の活躍が不可欠です。多様な視点と才能が組織の成長を促す中で、女性のリーダーシップと貢献はその原動力となります。女性活躍の推進は組織の未来を切り拓くための戦略的なビジョンであるとともに、成し遂げられるべき取り組みです。
当センターでは、管理職や役員に占める女性の割合を増やすため、公募による女性職員の積極的な採用や管理職への登用を進めています。令和6年度末まで達成する目標は、管理職に占める女性の割合を37%以上、役員に占める女性の割合を20%以上にすることです。
また、出産、育児、健康問題、介護などの重要なライフイベントに直面する若手職員のキャリアアップを支援するために、適切なメンターシップとトレーニングを提供しています。

4. 働きやすい職場環境づくりにむけて

職場でのハラスメント防止や無意識の差別(アンコンシャスバイアス*)に対する取り組みも強化しています。また、職員を対象に多様性に関する意識調査を行い、働き方や健康問題などさまざまな観点から課題を抽出し、多様な背景を持つ全ての職員が働きやすい環境を目指し、改善に取り組んでいます。
さらに、職員啓発の一環として、組織内のDE&I実現に関して先駆的に取り組んでいる施設との情報交換や講演会を行っています。

*アンコンシャスバイアス:私たちが無意識のうちに持っている先入観や偏見のことを指します。私たち自身がバイアスの存在に気づき対処することで、すべての職員が尊重される、多様性のある職場文化が作られます。

5. ダイバーシティ推進に関するセンター内のこれまでの活動 (2024年6月1日現在)

  • 2021年11月16日 センター職員むけの搾乳・授乳室設置
  • 2021年12月01日 内閣府「ベビーシッター利用者支援事業」による割引券取扱開始
  • 2022年06月01日 ダイバーシティ実現推進室・ダイバーシティ研究室 設置
  • 2022年08月05日 第1回ダイバーシティに関する意識調査 実施
  • 2022年11月28日 国立循環器病研究センター ダイバーシティ人材育成推進室 井上優子先生講演会開催
  • 2023年03月25日 職員公募における英語併記対応 順次開始
  • 2023年05月01日 一般事業主行動計画を「仕事と育児・介護の両立支援プログラム」からダイバーシティを加味した「仕事と育児・介護の両立及びダイバーシティ推進プログラム」に改正
  • 2023年08月08日 厚生労働省「両立支援のひろば」「女性の活躍推進企業データベース」データ登録と公表開始
  • 2023年09月26日 ダイバーシティ実現推進室主催 所内第1回特別セミナー開催「東京医科歯科大学におけるダイバーシティ・インクルージョンに関する取り組みについて」(東京医科歯科大学 学生支援・保健管理機構 機構長 宮崎泰成 先生)
  • 2023年12月22日 研究所内研究成果発表会 英語併記対応開始

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