衛生検査センター
「衛生検査センター」は、小児の稀少な難病やがんの診療に必要な特殊検査を「研究所」で実施して、直接全国の医療機関に提供することを目的に開設しました。
国立成育医療研究センターの研究所では、小児の稀少な難病やがんに対して、発症原因の解明や治療法確立を目指した研究を行っています。その成果としての私たち検査は、迅速で正確な診断や治療反応性の予測に有用であると期待されています。しかし、法律上、診療に必要な検査を医療機関に提供することができるのは、「病院の検査部門」と各都道府県知事等に認可された「衛生検査所」に限られているため、「研究所」で行っている検査を直接医療機関に提供することはできません。また、需要の少ない検査、最先端で高度な技術を必要とする検査を一般に普及させるには経済的・時間的に困難な面もあります。
そこで当センターの研究所では、世田谷保健所に衛生検査所の申請を行い、「衛生検査センター」(2019年3月28日登録)を発足させ、小児白血病関連の細胞マーカーや遺伝子異常の検体検査の受託を開始しました。
さらに2022年5月、先天性疾患遺伝学的検査部門を立ち上げ、先天性遺伝性疾患に関連する検査の受託を開始しました。当センター・研究所の最新の研究成果を診療に役立つ検査法としてリアルタイムで提供していくことにより、先天性遺伝性疾患の診断・診療、さらには、日本の成育医療の発展にも貢献したいと考えています。
スタッフ
血液・腫瘍検査部門
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在家 裕司(臨床検査技師、小児がんセンター小児がん免疫診断科)
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渡部 悟(臨床検査技師、小児血液・腫瘍研究部研究員併任)
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松山 朝子(検査補助員)
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内田 智子(検査補助員、小児がんセンター)
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得田 恵美(事務補助員)
先天性疾患遺伝学的解析部門
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黒木 陽子(遺伝子・染色体検査精度管理者、ゲノム医療研究部室長併任)
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松原 圭子(検査担当医師)
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植田 亜季(検査補助員)
事務担当
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徳永 克之(企画経営部研究医療課研究所総務係長、衛生検査センター併任)
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堀部 ひかり (企画経営部研究医療課研究所総務係、衛生検査センター併任)