一般撮影

総論

単純X線撮影での最適化を、撮影条件と撮影技術に分けて考えました。小児はX線の感受性が高く、またその後の長い生命があるためできる限り少ない線量での検査を心掛けております。
単純X線撮影システムはアナログフィルムからデジタルCRへ、そして最新はFPDへと進化して来ました。より低被ばくで高精細な画像が得られようになり、作業効率も向上しています。国内全ての施設が最適化し低線量での検査を意識するように、PIJONにて発信していきます。

小児の単純X線撮影技術は、成人の撮影方法がそのまま通用するものではなく、知識と工夫「撮影の基礎+α」が必要となります。また、小児では先天性疾患や成長期に特有な疾患の診断、術前・術後評価、治療効果判定など長期的な経過観察を目的としているものが多いため、再現性のある画像提供が重要となります。
撮影室にやってくる子どもたちの状況・状態に合わせ、明るく楽しい環境づくりを行い、出来るだけ短時間で小児に優しい検査を行うことも必要なスキルです。

些細なことでもリスクの発生源となることを常に意識し、環境・安全性に配慮しながら撮影することを心掛けています。
国立成育医療研究センター放射線診療部では「新生児から小児単純Ｘ線撮影マニュアル」の書籍化も行いました。参考にして頂ければ幸いです。

書籍紹介