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臨床研究実施についてのお知らせ

国立成育医療研究センターでは、重い肝臓病で移植が必要とされる場合に、生体部分肝移植を行っていますが (http://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/special/about.html)、この手術に際しての臓器提供者由来余剰肝組織および臓器受取者肝組織を使用して、以下の臨床研究を実施しております。以下に研究の内容をわかりやすく説明したいと思います。

研究課題名

肝移植時に生じる手術摘出肝組織の研究利用

研究期間

2009年12月8日から2024年3月31日

研究の意義・目的

国立成育医療研究センターでは、年間約25〜30例の小児生体肝移植手術を行っています。小児生体肝移植手術の時、手術で移植に用いられなかった臓器提供者の肝臓組織(余剰肝組織)や手術で摘出されたレシピエント(臓器を受け取る)側の肝臓の組織は、これまで一部検査に用いられるほかは廃棄されていました。本研究では、移植に用いられなかった肝臓から、組織や細胞の保存を行って多くの研究に役立てたいと考えています。これまで国立成育医療研究センターでは肝臓の組織や細胞の保存を行うための基礎研究を行ってきており、その方法については確立しています。

これらの保存した細胞は、肝臓の細胞を移植する治療法、肝臓の病気のメカニズムの解明や新しい薬を作り出すといった研究に役立つと強く期待しております。なおこの研究で保存された試料を用いた研究は、個別の研究計画として国立成育医療研究センター倫理審査委員会に申請し承認を得られた後に開始されますが、その内容についてもこの後に公開しております。

個人情報の保護について

本研究では、同意が得られた患者さんから得られた検体のみが用いられています。また個人的な情報はすべて削除された後の検体を用いて研究が行われ、個人情報の保護には最大限の注意を払います。

本研究に関する問い合わせ先

研究代表者:義岡孝子(国立成育医療研究センター病理診断部)
電話:03-5494-7125
FAX:03-3416-2222
e-mail:yoshioka-t@ncchd.go.jp

結果の公表

研究成果は学会や論文などで順次公表致します。

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