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ごあいさつ
現在、薬剤耐性菌は世界的に問題になっており、このままでは2050年に死者が1000万人をこえ癌を上回ると予測されたデータもあります。にもかかわらず、新しい抗菌薬の開発はすすまないのが現状です。
WHO (世界保健機構)は耐性菌に対して"今、行動を起こさなければ、明日の治療はない"という声明を出し、これをうけて本邦でも2016年4月に政府がアクションプランを決定しました。特に内服抗菌薬については50%の削減を目標値としてかかげています。
国全体で、薬剤耐性菌に対して取り組んでいく必要があり、急性気道感染症や胃腸炎の診療を多くおこなっている一次医療機関を中心とした地域感染対策ネットワークの確立が重要な課題になっています。
当センターを中心に「小児における感染症対策に係る地域ネットワークの標準モデルを検証し全国に普及するための研究」という研究班をたちあげ、未来のこども達に抗菌薬を残すための取り組みを行っています。