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AMR(薬剤耐性)対策について

AMR(薬剤耐性)とは

「薬剤耐性」は英語でAntimicrobial Resistanceといい、AMRと略されます。AMRの問題は細菌、ウイルス、寄生虫など幅広い範囲でみられますが、近年、細菌のAMRが注目されています。
細菌に使用する抗微生物薬を抗菌薬(抗生物質と呼ばれることもあります)といいます。抗菌薬が使用されると、抗菌薬の効く菌はいなくなり、AMRをもった細菌が生き残ります。その後、AMRをもった細菌は体内で増殖し、ヒトや動物、環境を通じて世間に広がります。
抗菌薬の不適切な使用はこれを助長します。風邪など抗菌薬が効かない感染症には使用せず、本当に必要なときに限って使うことが大切です。
現在、未来に使える抗菌薬を残そうと、世界各国でAMRへの対策に取り組んでいます。

アクションプランとは

2016年4月 政府が耐性菌を減らすために行動計画を立てました。『AMR対策アクションプラン』といいます。2013年と比較して、2020年までに成果指標として数値目標が設定されました。

薬剤感受性の成果指標

成果指標 数値指標
2014年 2020年
肺炎球菌のペニシリン耐性率 45% 15%以下
黄色ブドウ球菌のメチシリン耐性率 50% 20%以下
大腸菌のフルオロキノロン 耐性率 40% 25%以下
緑膿菌のカルバペネム耐性率 20% 10%以下
大腸菌及び肺炎桿菌のカルバペネム耐性率 0.1-0.2% 0.2%以下を維持

薬剤使用量の成果指標

成果指標 数値指標
2020年
抗菌薬使用量 2/3に減少
経口セファロスポリン系薬
フルオロキノロン系薬
マクロライド系薬
50%削減
静注抗菌薬使用量 20%削減

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