患者さん・ご家族の方へ
研究の背景と目的
- 腸管出血性大腸菌感染症は嘔吐、下痢、血便などの症状を起こしますが、一部の方に菌が産生する毒素によって貧血や腎障害などをおこす溶血性尿毒症症候群という重い合併症を伴います。残念ながら最適な診療については不明な点が多いのが現状です。
- 症状の有無に関わらず、この菌を持っていることが判明した「保菌者」に対しては検便で菌が陰性になるまでの間、就業制限(特定の職業の場合)・登校(園)停止などの措置が取られ、これに伴う社会的損失は大きいと考えられます。
- 頻度は低いものの、溶血性尿毒症症候群に相前後して非常に予後の悪い急性脳症を発症することがあり、この病態に対する最適な診療についてはわかっていないことが多いのが現状です。
- 本研究では、全国から届け出られた腸管出血性大腸菌感染症の患者さんの症状や治療とその後の経過について調べます。最終的にはこの結果をまとめて、合併症を未然に防ぐ最適な方法について検討します。
研究における個人情報の取り扱いについて
- 患者さんの氏名のような本人を特定出来る個人情報は調査対象ではありません。
- 本研究に関するご質問等がありましたら、お問い合わせフォームで是非おしらせください。
- 患者さんの情報が今回の研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2020年3月31日までにお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
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