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妊婦健診のご案内

妊娠がわかったら、お住まいの市区町村へ妊娠届を出す必要があります。届出をすると妊婦健診の受診票が交付されますので、必ず妊婦健診を受けましょう。妊婦健診が必要な理由のほか、当センターでの妊婦健診についてご案内します。

妊婦健診のご案内

ヒトの妊娠期間は十月十日(とつきとおか)、およそ40週間です。厚生労働省では、この期間で14回程度の妊婦健診を受けることを推奨しています。妊婦健診が必要な理由を、赤ちゃん側とお母さん側に分けて解説します。

赤ちゃんの成長を確認するため

定期的な妊婦健診が必要な理由のひとつは、赤ちゃんが順調に育っているかを確認するためです。胎児の大きさを調べることで発育状態を確認するほか、妊娠後期には心拍やエコー検査で体の機能に異常がないかを調べます。
もし、赤ちゃんの発育が順調でない場合にも、定期的な妊婦健診によっていち早く発見・対応が可能です。

妊婦さんの健康状態を確認するため

妊娠期間には、赤ちゃんはもちろんお母さんの体にも変化が続きます。定期的な妊婦健診によって、この変化を確認することが重要です。妊娠期には、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病といった妊娠合併症が起こることがあります。そのほかに、妊娠中にかかると胎児に障害を及ぼす病気もあり、これらに対する予防や治療が必要です。
また、妊婦さんに持病がある場合は、事前に把握することで出産時の対応がしやすくなります。すこやかなお産を迎えるために、定期的な妊婦健診は必要なことなのです。

妊婦健診のスケジュール

妊婦健診(周産期リスクがなく、単胎妊娠の方)は、妊娠初期は4週ごと、妊娠24週以降は2週ごと、妊娠36週以降は毎週で行います。

週数 健診間隔 健診の内容
妊娠初期 4週ごと 血液検査(初期検査)子宮頸がん検診
妊娠12週
妊娠16週
妊娠20週 胎児超音波スクリーニング検査経腟超音波検査(頸管長、胎盤の位置)クラミジア
妊娠24週 2週ごと 血液検査(中期検査)心電図
妊娠26週 (助産師外来)
妊娠28週
妊娠30週 胎児超音波スクリーニング検査経腟超音波検査(頸管長、胎盤の位置)
妊娠32週 (助産師外来)
妊娠34週
妊娠36週 毎週 血液検査(後期検査)B群溶連菌
妊娠37週 ノンストレステスト内診
妊娠38週 ノンストレステスト内診
妊娠39週 ノンストレステスト内診
妊娠40週 ノンストレステスト内診

※早産リスクの高い方や合併症(膠原病など)のある方、多胎や胎児発育不全、胎児疾患のある妊婦さんの場合は、専門外来で妊婦健診を行います。各専門外来の担当医師と受診のスケジュールをご相談ください。


当センターにおける妊婦健診の流れ

当センターにおける妊婦健診の流れは、受けていただく検査によって異なります。詳しくは、それぞれのリンク先をご確認ください。

妊婦健診の表


妊婦健診の持ち物

妊婦健診を受ける際には、以下のものをお持ちください。保険証以外は、担当医にお渡しください。

  • 母子手帳
  • 妊婦健康診査受診票(自治体から配布される補助券)
  • 診察券
  • 保険証

妊婦健診の際に実施する検査

成育医療研究センターでは以下の検査を実施しています。
産科担当医が検査結果を説明いたします。結果用紙は大切に保管してください。
一般的な検査結果の説明はBabyプラスアプリのコンテンツにも掲載されております。
ご質問がある場合は、担当医へお尋ねください。

母子感染予防に関する資料もあわせてご確認ください。

母子感染に関する相談をご希望の方はこちらへ

当センターの妊婦健診で行う検査と内容

検査の種類 検査名 検査名
血液検査(初期) 血清 血液中の赤血球数、白血球数、血小板数、血色素量を検査します。
血糖・HbA1c 赤血球中の糖化ヘモグロビンという物質の比率を見ます。糖尿病に関わる検査です。
甲状腺機能検査(FT4・TSH) 甲状腺機能検査(FT4・TSH) お母さんの甲状腺機能に異常があると、妊娠高血圧のほか流産や早産を引き起こすことがあります。
血液型(ABO・Rh) 分娩時、まれに大量出血することがあります。その場合の輸血に備えた検査です。
不規則抗体スクリーニング 赤血球表面の抗原を調べます。輸血の際の不適合を防ぐための検査です。
風疹抗体(HI) 妊娠初期に風疹に感染すると、胎児に先天性風疹症候群を引き起こすことがあります。
HTLV-1抗 お母さんがこのウイルスを持っていると、母乳を介して赤ちゃんに感染することがあります。
トキソプラズマ抗体(IgG) 妊娠中に感染すると、胎児への感染のほか流産などを引き起こす可能性があります。
サイトメガロウイルス抗体(IgG) 妊娠中に感染すると、胎児の発育異常や死亡を引き起こす可能性があります。
麻疹抗体(NT) いわゆるはしかのウイルスです。妊娠中に感染すると重症化しやすいほか、流産や早産を引き起こす可能性もあります。
水痘抗体(IgG) 妊娠中に感染すると重症化しやすいほか、流産や早産、胎児の発育異常を引き起こす可能性もあります。
ムンプス抗体(IgG) いわゆるおたふくかぜのウイルスです。妊娠中に感染すると重症化しやすいほか、流産や早産を引き起こす可能性もあります。
HBs抗原 お母さんがB型肝炎ウイルスを持っているかどうかの検査です。母子感染の対策として行います。
HCV抗体 HCV抗体 お母さんがC型肝炎ウイルスを持っているかどうかの検査です。
梅毒スクリーニング お母さんが梅毒にかかっていると、胎盤を通して胎児に先天梅毒を起こすので、胎盤が完成する前の発見と治療が必要です。
HIVスクリーニング HIV陽性の場合、母体に危険を伴うため注意が必要。胎児への感染を防ぐ処置も行います。
血液検査(中期) 糖負荷検査(50gGCT) 血液検査(中期) 糖負荷検査(50gGCT) ブドウ糖50gを摂取し、1時間後の血糖値を測ります。糖尿病に関わる検査です。
血算 血液中の赤血球数、白血球数、血小板数、血色素量を検査します。
血液検査(後期) 血液型 分娩時、まれに大量出血することがあります。その場合の輸血に備えた検査です。(妊娠初期と同じ検査を行います)
不規則抗体スクリーニング 赤血球表面の抗原を調べます。輸血の際の不適合を防ぐための検査です。(妊娠初期と同じ検査を行います)
血算 血液中の赤血球数、白血球数、血小板数、血色素量を検査します。
その他の検査 子宮頸がん検診 子宮頚部の細胞を採取して検査します。
子宮頸部クラミジアPCR検査 妊娠中にクラミジアに感染すると、切迫早産・流産、新生児の肺炎などを起こすことがあります。
B群溶血性レンサ球菌(GBS) 誰でも持っている常在菌ですが、産道で赤ちゃんに感染すると肺炎などを起こすことがあります。
心電図(12誘導) 妊娠による心臓への負担や、分娩時の影響を把握するための検査です。

当センターの産科担当医について

当センターの産科担当医は、産科一般外来で妊婦健診を受けている方と、専門外来で妊婦健診を受けている方とで違う体制をとらせていただいております。

産科一般外来で妊婦健診を受けている場合

当センターでは、曜日ごとに妊婦健診を担当する医師が決まっています。固定の曜日を決めて通院していただければ、その曜日担当の医師が主治医になるとお考えください。
外来担当医が主治医として、妊娠・出産・産後の方針をいっしょに考えます。少なくとも妊娠中期までに、固定の曜日を決めて通院していただくよう、お願いいたします。

専門外来で妊婦健診を受けている場合

各専門外来の担当医チームが診療を行い、主治医になります。原則、妊婦健診・産後健診は各専門外来で担当させていただきます。
勤務異動等で担当医が変更になる場合は後任の医師が責任を持って引き継ぎます。ご不明な点は外来スタッフへお尋ねください。

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