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自己血貯血について
自己血貯血って、何??
出産では、輸血が必要になるケースは多くありません。しかし、出産は何があるのか分からないもの。一旦、大量出血してしまうと命に関わることがあります。そういった場合に備えて、出産前に自分の血液を保存し、大量出血に備えておくことを「自己血貯血」と言います。
どんな人が、自己血貯血するの?
- 「前置胎盤」「子宮筋腫合併妊娠」などの、出産の際に大量出血のリスクのある妊婦さん
- 特殊な血液である「RHマイナス」の妊婦さん
- 他人の血を受け入れない「不規則抗体陽性」の妊婦さん
などの、血液の確保が困難な妊婦さんなどが、自己血貯血を行います。
どのくらいの血をとるの?
1週間に1回、400mlを採血して保存します。目標の量によって、2回、または3回採血することがあります。
※自分の血液を採る2週間前から薬を飲み始め、採血に備えます。
※自分の血液を採る2週間前から薬を飲み始め、採血に備えます。
いつ、採血を始めるの?
採血した血液の保管期間は、約5週間です。帝王切開をすることが決まっている方は、その予定日から逆算して貯血を始めます。自然分娩の方は、妊娠35週ころから貯血を始めます。
当センターの副作用防止の取り組み
- 採血の際の血管迷走反射を防ぐために、貯血採血の約1時間前に針を刺す場所に局所麻酔のテープを貼って、痛みを軽減します。
- 細菌感染を防ぐために、針を刺す部分を十分に消毒し、必要な場合を除いて血液を体に戻しません。
- 貯血中は、母体の血圧測定と胎児の心拍数のモニタリングを行い、異常があれば中止します。
国立成育医療研究センターでの出産について
国立成育医療研究センターは、ハイリスクな方も、そうでない方も、すべての妊婦さんにご出産いただけます。
周産期の診療科は、産科、胎児診療科、不育診療科・妊娠免疫科、新生児科、産科麻酔科、母性内科、不妊診療科、周産期歯科があります。また、新生児集中治療室(NICU)を備える小児の総合病院でもあるため、出産後すぐの治療が必要な場合も、対応できます。
産科麻酔科では、医師が365日24時間無痛分娩に対応し、赤ちゃんの生まれるタイミングで安心して分娩に臨めます。
また、手ぶらで入院やお祝いディナー、里帰り出産、また上のお子さんの立会い出産にも対応していますので、ぜひ当センターでの出産をご検討ください。
初診の予約方法
患者さんご自身で予約センターへご連絡いただき、予約をお取りください。
早めの受診が必要な場合
医師の診断により早めの受診が必要な場合には、現在の主治医から医療連携室へご連絡をお願い致します。