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おしるし、破水、陣痛について
「おしるし」「破水」「陣痛」ってなに??
「おしるし」ってなに??
「おしるし」は、出産前の準備段階で起こる出血のことです。赤ちゃんの入っている袋(卵膜)は、通常子宮の壁に張り付いています。それが、お産が近づき子宮の下の部分が徐々に開いてくると、卵膜と子宮の壁がはがれて、出血します。
「おしるし」なしに陣痛が始まることもあれば、「おしるし」があっても陣痛開始まで数日かかることもあり、2~3日連続で起こることもあります。
出血は、生理のピーク時くらいまでの量であれば正常の範囲です。
「破水」ってなに?
「破水」は、赤ちゃんの頭と子宮の内圧に押されて、赤ちゃんが入っている袋(卵膜)が破れて中の羊水が出ることを言います。
一度に大量の水が出ることもあれば、尿漏れのような感覚で少しずつ出ることもあります。複数回その状態を感じる場合は、「破水」の可能性があります。
破水は、「陣痛」が始まる前に起こることがありますが、慌てる必要はありません。24時間以内に陣痛が始まるので、病院に連絡してから準備をして向かいましょう。ただし、ばい菌が入りやすい状態なので、入浴は避けてください。
「陣痛」ってなに?
「陣痛」は、赤ちゃんを外に押し出そうと子宮が収縮するときに起こる痛みです。
起こっている痛みが「陣痛」かどうかを見極めるのは難しいですが、36週以降で、定期的な痛みがどんどん強くなっていくようなら「陣痛」です。
定義上は、10分間間隔になった時点で陣痛開始となります。
病院に行くタイミングは?
- 陣痛のような「お腹の張り」は不規則
- 出血はあるけど、生理のピーク時よりは少ない
- 赤ちゃんは、元気に動いている
陣痛が始まっても大丈夫
痛みが10分間隔で起こるようになった時点で陣痛開始ですが、お産が進行するにはまだまだ時間がかかります。「陣痛が始まったかな?」と思っても、数時間は自宅で様子を見ても大丈夫です。
初産の場合は、痛みが7~5分間隔になった、もしくは痛みが強くなってきたかな?という時点で病院へ連絡しても十分間に合います。
ちなみに、経産婦さんは、初産婦さんと比べて陣痛開始から分娩完了までの時間が半分程度と言われています。
入院してから、出産までの流れ
子宮口の開きと時間について
陣痛の感覚が短くなり、痛みが少しずつ強くなると子宮口も少しずつ開いてきます。子宮口が3~4センチに開くまでの時間は長く、個人差はありますが通常は10時間ほどかかります。
子宮口が4~6センチに開くころには陣痛の感覚が3分おきになり、その時点からお産は急速に進んでいきます。
子宮口が前回の10センチになってから赤ちゃんが生まれるまでは、初産で平均1時間、経産で平均30分ほどです。
分娩進行曲線
初産婦さんの、分娩完了までの時間、子宮口開大度、赤ちゃんの頭の下がり具合の標準的な関係は、下のグラフをご覧ください。
国立成育医療研究センターでの出産について
国立成育医療研究センターは、ハイリスクな方も、そうでない方も、すべての妊婦さんにご出産いただけます。
周産期の診療科は、産科、胎児診療科、不育診療科・妊娠免疫科、新生児科、産科麻酔科、母性内科、不妊診療科、周産期歯科があります。また、新生児集中治療室(NICU)を備える小児の総合病院でもあるため、出産後すぐの治療が必要な場合も、対応できます。
産科麻酔科では、医師が365日24時間無痛分娩に対応し、赤ちゃんの生まれるタイミングで安心して分娩に臨めます。
また、手ぶらで入院やお祝いディナー、里帰り出産、また上のお子さんの立会い出産にも対応していますので、ぜひ当センターでの出産をご検討ください。
初診の予約方法
患者さんご自身で予約センターへご連絡いただき、予約をお取りください。
早めの受診が必要な場合
医師の診断により早めの受診が必要な場合には、現在の主治医から医療連携室へご連絡をお願い致します。