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妊娠したと思ったら病院へ行くタイミングはいつ?検査の流れなどを解説

「妊娠したかも」と思ったら、病院に行って妊娠の確定診断を受ける必要がありますが、病院に行くタイミングは早すぎても遅すぎても良くありません。この記事では、病院(産婦人科)を受診するタイミングや、一般的な検査の流れについてわかりやすく解説します。また、当センターを受診する際の注意事項もご案内します。

妊娠したかもと思ったら

妊娠の兆候として、一番自覚しやすいのは生理の遅れです。生理周期は正確な方で25~38日前後ですが、1週間程度遅れたからといってすぐに受診する必要はありません。
生理が遅れ、妊娠したかもしれないと思ったときの、病院へ行くタイミングとその準備についてご紹介します。

基礎体温を確認する

基礎体温とは、朝、女性が目覚めて起き上がる前の体温のことです。寝たままの状態で、舌下に婦人体温計を置いて測った体温を毎朝記録していくと、月経周期に伴って低温期と高温期が繰り返されていることがわかります。もし妊娠した場合、基礎体温は通常時と異なり、高温期が続きます。

基礎体温のイメージ図

基礎体温は、妊娠を考えるときにはもちろん、妊娠を考える前からもご自身の体調を知るために重要です。基礎体温の変化は微細なので、小数点以下2位まで計測できる婦人体温計を使って測り、毎日記録することをおすすめします。

生理予定日の約1週間後から妊娠検査薬を使う

生理周期が規則的であれば、生理が来るのが1週間遅れた頃に妊娠検査薬を使うといいでしょう。
妊娠検査薬は、ドラッグストアや薬局で買えます。検査薬に尿をかけ、妊娠によって尿中に排出されるホルモンが含まれるかどうかを検出する仕組みです。このホルモンの排出量が検出に十分な量になるのは、妊娠4週前後とされています。ただし、排卵が遅れることもありますので、使用の目安は生理予定日の1週間後くらいがいいでしょう。もし、それより早く検査を行って陰性であった場合、念のため1週間後くらいにもう一度検査するのがおすすめです。
なお、妊娠検査薬は妊娠の診断には確実で簡便な方法ですが、子宮外妊娠や流産の可能性は否定できませんので、陽性反応が出たら必ず病院を受診してください。結果が陰性でも、さらに生理が来ない状態が続く場合は、妊娠ではなく病気の可能性も考えられますので、病院を受診することをおすすめします。

生理予定日の約1~2週間頃に病院を受診する

妊娠検査薬で陽性反応が出たら、必ず病院を受診して妊娠の確定診断を受けてください。
病院では、胎嚢が子宮内にあることを確認します。確認できない場合は子宮外妊娠の可能性を否定できません。子宮内に胎嚢が確認できた場合は赤ちゃんの心拍が確認できるかどうかをみます。ただ赤ちゃんの心拍が確認できるのは妊娠6週を過ぎてからであるため、時期が早いと確認できません。

妊娠週数の数え方

病院で妊娠の確定診断のときには、「妊娠◯週目です」などと教えてもらうことができます。また、妊娠が確定してからは定期的に妊婦健診を受ける必要がありますが、妊娠週数を基準として大まかな検査内容が決まっていることがほとんどです。
ここでは、妊娠から出産までの、妊娠週数の数え方について解説します。

妊娠週数は最終月経の開始日を起点にして数える

妊娠週数は、最後の月経開始日を妊娠0週0日として数えます。そのため、生理周期が28日(4週間)の方が、生理が2週間遅れた時点で病院を受診して、妊娠していれば妊娠6週目といわれるのです。
本来、妊娠の成立とは、受精卵が着床した時点のことをいうのですが、その日を正確に割り出すのは困難であるため、最後の月経開始日を起点としています。
しかし、排卵が遅れていることがありますので、妊娠10週前後で月経周期からの妊娠週数と赤ちゃんの大きさが一致しない場合は妊娠週数を修正することがあります。不妊治療や基礎体温で正確な排卵日がわかっている場合は、そこから計算します。

出産予定日も妊娠週数を基準にする

妊娠の確定診断のときに、医師から出産予定日も伝えられることがほとんどですが、出産予定日の算出も最後の月経開始日が起点です。最後の月経開始日を妊娠0週0日として、妊娠280日(40週0日)にあたる日を出産予定日とします。

病院での妊娠検査の流れ

「妊娠したかも」と思って病院を受診する場合、まずは病院の予約を取ってから来院することをおすすめします。ここでは、病院での妊娠検査について、一般的な流れを解説します。

1. 問診票の記入

病院で受付をすると、問診票の記入を依頼されることがほとんどです。病院によっては、問診票をまえもってウェブサイトからダウンロードできることもありますので、チェックしてみてください。
問診票に記載する内容は、最終月経日、月経周期、月経の状況、妊娠・出産経験の有無、持病やアレルギーの有無などです。最終月経日や月経周期などをスムーズに記入できるよう、あらかじめメモにまとめておくといいでしょう。

2. 尿検査、血液検査

妊娠判定のために尿検査と血液検査を行います。血液検査は、妊娠すると血中に排出されるホルモンが検出されるかどうかを調べるものです。尿検査は妊娠検査薬と同様の仕組みで尿中のホルモンを調べますが、血液検査よりは検出感度が低いとされています。

3. 経腟エコー検査

経腟エコー検査は、腟内に超音波検査用の医療機器を入れて検査するものです。この検査では、赤ちゃんの入っている胎嚢があるか、心拍があるかなどを確認します。
心拍があれば妊娠の確定診断が出ますが、「胎嚢がよく見えない」「心拍が確認できない」といった場合には、1、2週間後に再検査を指示されることもあります。同時に、医師が内診をすることも多いです。

妊娠検査に必要な持ち物

妊娠検査のために病院に行く場合、何を持っていけばいいのでしょうか。ここでは、一般的に妊娠検査に必要とされる持ち物をご紹介します。

基礎体温表
基礎体温をつけていれば、グラフなどを持っていくと問診がスムーズです。スマートフォンで記録している場合は、プリントアウトしておくことをおすすめします。
基礎体温をつけていない場合は、最終月経日や最近の体調などをメモにまとめておくといいでしょう。
健康保険証
妊娠判定の検査料などは保険診療の対象外ですが、病院の受付で健康保険証の提出を求められることもあります。また、保険診療が発生する可能性もありますので、健康保険証はいつでも提出できるようにしておくのがおすすめです。
お薬手帳
お薬手帳は、医師にとって患者さんの薬歴や過去にかかった病気などが確認できる資料です。薬だけでなく、普段飲んでいるサプリメントなども記載しておくと、スムーズな受診に役立ちます。
現金
妊娠判定の検査料や診察料は保険適用外なので、現金は多めに準備しておきましょう。病院によって異なりますが、1万~2万円くらい用意しておくと安心です。クレジットカードや電子マネーが使えるかどうかも病院によって異なるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
生理用品
経腟エコー検査や内診の後、下着が汚れることもありますので生理用品(ナプキン)を持っていきましょう。検査後、まれに出血することがありますが、少量ですぐ止まれば心配いりません。出血が多い、出血が続くという場合は、すみやかに病院を受診してください。

当センターを受診する際の注意事項

当センターでは、ほかの医療機関にて妊娠の確定診断をしていただいた後、妊娠8~12週頃に受診いただくことを推奨しております。
まずは予約をお取りいただき、前医からの診療情報提供書と、母子手帳(取得済みであれば)を持って受診してください。診療情報提供書がない場合でも、前医での超音波写真などがありましたら参考になることもありますのでお持ちください。なお、前医からの診療情報提供書がない場合には、別途選定療養費がかかります。

初診のご予約について

外来は予約制です。当センターの妊婦健診を適切な時期に受けていただくため、なるべく妊娠16週頃までに受診できるように予約をお取りください。


国立成育医療研究センターでの出産について

国立成育医療研究センターは、ハイリスクな方も、そうでない方も、すべての妊婦さんにご出産いただけます。
周産期の診療科は、産科、胎児診療科、不育診療科・妊娠免疫科、新生児科、産科麻酔科、母性内科、不妊診療科、周産期歯科があります。また、新生児集中治療室(NICU)を備える小児の総合病院でもあるため、出産後すぐの治療が必要な場合も、対応できます。

産科麻酔科では、医師が365日24時間無痛分娩に対応し、赤ちゃんの生まれるタイミングで安心して分娩に臨めます。
また、手ぶらで入院やお祝いディナー里帰り出産、また上のお子さんの立会い出産にも対応していますので、ぜひ当センターでの出産をご検討ください。

初診の予約方法

患者さんご自身で予約センターへご連絡いただき、予約をお取りください。

産科予約センター

03-5494-8141

月~金曜日(祝祭日を除く) 9時~17時

早めの受診が必要な場合

医師の診断により早めの受診が必要な場合には、現在の主治医から医療連携室へご連絡をお願い致します。

医療連携室

03-5494-5486

月~金曜日(祝祭日を除く)8時30分~16時30分

※医療機関の方からの専用電話になります。

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