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妊娠中の出血!切迫流産っていったい何??

切迫流産って、いったい何??

切迫流産はすべてが「流産してしそうな人」ということではありません!
妊娠22週未満の妊婦さんが、痛みや出血で受診するとすべて「切迫流産」という診断名がつきます。定義的には「流産を念頭において、治療にあたる人」ということです。
「切迫流産」は、少量の出血があっても子宮頚管は開いていないため、正常妊娠への回復が可能です。言葉を聞いてパニックにならずに、落ち着いて医師の説明を聞きましょう。

どうして出血するの?

「切迫流産」で出血が見られる原因としては、絨毛(子宮内の胎盤の着床部分)や胎盤の部分的なはがれによることが多いとされています。
ただ、赤ちゃんの入っている袋の一部が破れて子宮内に血液が溜まってしまう「絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)」という病気もあります。血腫が大きかったり、妊娠14週ごろに見られる場合はハイリスクと考えて、慎重に対応しています。

どういう治療をするの?

「切迫流産」で病院に行っても、特に何もしなかったり、入院したり、1週間後に再検査したり、人によってさまざまで、根本的に治す治療法はありません。基本的には、安静にして経過観察するということになります。

切迫流産の漫画

流産、いったい何??

流産は、妊娠22週未満に妊娠が中絶する(途絶えてしまう)ことです。妊娠12週未満での流産を「早期流産」、妊娠12週~22週未満での流産を「後期流産」と言います。

早期流産とは?

妊娠12週未満の「早期流産」の場合、主な原因は赤ちゃん側にあるとされていて、お母さんの生活が影響しているということはありません。赤ちゃんの染色体異常などの場合が多く、薬などの治療法もありません。流産が確定した場合は、流産手術(子宮内容除去手術)を検討します。
妊娠12週未満の時期に出血があっても、少量であり、以前受診して正常な妊娠を確認していて、強い腹痛がない場合は、経過観察になることが多いです。

流産治療の漫画

妊娠直後に出血が!大丈夫??

妊娠したばかりの時の出血は、とても心配ですよね?病院で医師が確認するのは、「正常な妊娠」と「赤ちゃんの成長」です。
最後の生理から、2週目で排卵、4週目で妊娠反応、5週目で子宮に袋ができて、6週目で心拍確認、9週目には赤ちゃんが約2センチくらいになっています。こういった成長が問題なく進行していれば、出血があったとしても経過観察となります。
ただ、重大なケースが考えられる場合もあるので、必ず病院を受診しましょう。

重大なケース➀「胞状奇胎」

「胞状奇胎(ほうじょうきたい)」は、子宮内にブドウの房のような"つぶつぶ"ができる病気で、正常妊娠ではありません。超音波診断で妊娠5~6週で分かり、しばらく経過観察した後に確定診断されます。

重大なケース②「子宮外妊娠」

子宮外妊娠は、受精卵が卵管内など子宮の内側以外の場所に着床し、成育した状態を言います。全妊娠の0.5~1%の発生率です。妊娠を継続できないことがほとんどで、子宮出血と同時に、激しい腹痛があります。

妊娠直後の出血の漫画

その他の出血「子宮膣部びらん」「子宮頚管ポリープ」

妊娠と関係なく起こる出血もあります。妊娠すると、エストロゲンというホルモンの作用により、少しの刺激で容易に出血するようになります。
例えば、子宮頚部の表面がホルモンの作用でふくらんでめくれる「子宮膣部びらん」は、その部分から出血しやすくなりますが病気ではありません。
また、「子宮頚管ポリープ」はほとんどが良性の"いぼ"ですが、柔らかいため刺激などで出血することがあります。
さらに、外痔核、尿道口、外傷など性器以外から出血している場合もあります。どの場合も、早めに病院で診断を受けて、妊娠を確認しておくことが大切です。

国立成育医療研究センターでの出産について

国立成育医療研究センターは、ハイリスクな方も、そうでない方も、すべての妊婦さんにご出産いただけます。
周産期の診療科は、産科、胎児診療科、不育診療科・妊娠免疫科、新生児科、産科麻酔科、母性内科、不妊診療科、周産期歯科があります。また、新生児集中治療室(NICU)を備える小児の総合病院でもあるため、出産後すぐの治療が必要な場合も、対応できます。

産科麻酔科では、医師が365日24時間無痛分娩に対応し、赤ちゃんの生まれるタイミングで安心して分娩に臨めます。
また、手ぶらで入院やお祝いディナー里帰り出産、また上のお子さんの立会い出産にも対応していますので、ぜひ当センターでの出産をご検討ください。

初診の予約方法

患者さんご自身で予約センターへご連絡いただき、予約をお取りください。

産科予約センター

03-5494-8141

月~金曜日(祝祭日を除く) 9時~17時

早めの受診が必要な場合

医師の診断により早めの受診が必要な場合には、現在の主治医から医療連携室へご連絡をお願い致します。

医療連携室

03-5494-5486

月~金曜日(祝祭日を除く)8時30分~16時30分

※医療機関の方からの専用電話になります。

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