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流産について
流産は、誰のせいではありません!
早期流産と後期流産って、なに?
妊娠12週までの流産を「早期流産」、妊娠12週以降~22週未満の流産を「後期流産」と言い、ほとんどが妊娠12週までの早期流産です。
この時期の流産の50~60%は受精卵の異常(染色体の病気)と言われていて、現在の医療では治療することはできません。つまり、お母さんの日常生活などに原因があるわけではありません。
完全流産と不完全流産って、なに?
流産には、子宮の中身がすべてに排出されている「完全流産」と、一部が子宮の中に残っている「不完全流産」の2つがあります。
「不完全流産」の場合は、流産手術を行って、受精卵と胎盤と取り出すか、自然に排出されるのを待つか、どちらにするのかを検討します。
流産したら、手術をしなくてはいけないの?
手術と待機、どちらがよいのか医師と相談しながら検討しましょう。
流産手術の目的は?
流産手術をしない(待機)の場合は、出血や腹痛による緊急入院の割合が高いという報告があります。そのため、流産手術は、出血や腹痛のリスクをなくすことと、胎盤からでるHCGというホルモンを止めることを目的としています。
出血や腹痛は、受精卵を取り出して子宮をリセットすることで改善します。
どういうときは、待機でいいの?
子宮内で少しづつ出血が始まっているような場合には、手術をせずに自然な排出を待つ方法で7割くらいが問題ないという報告もあります。もし、突然出血や腹痛が起きるような場合は、手術を行う時もあります。
手術、待機以外の方法は?
妊娠12週~22週の後期流産の場合は、薬を使用して子宮収縮を促すことで、赤ちゃんと胎盤を排出する方法もあります。外科的手術ではなく、出産と同じ方法になります。
国立成育医療研究センターでの出産について
国立成育医療研究センターは、ハイリスクな方も、そうでない方も、すべての妊婦さんにご出産いただけます。
周産期の診療科は、産科、胎児診療科、不育診療科・妊娠免疫科、新生児科、産科麻酔科、母性内科、不妊診療科、周産期歯科があります。また、新生児集中治療室(NICU)を備える小児の総合病院でもあるため、出産後すぐの治療が必要な場合も、対応できます。
産科麻酔科では、医師が365日24時間無痛分娩に対応し、赤ちゃんの生まれるタイミングで安心して分娩に臨めます。
また、手ぶらで入院やお祝いディナー、里帰り出産、また上のお子さんの立会い出産にも対応していますので、ぜひ当センターでの出産をご検討ください。
初診の予約方法
患者さんご自身で予約センターへご連絡いただき、予約をお取りください。
早めの受診が必要な場合
医師の診断により早めの受診が必要な場合には、現在の主治医から医療連携室へご連絡をお願い致します。