- トップ
- > 患者・ご家族の方へ
- > 妊娠・出産をお考えの方
- > 出生前検査をお考えの方
- > 周産期遺伝外来
周産期遺伝外来
お知らせ
近年、妊娠・出産する女性の平均年齢の上昇に伴い、出生前検査への関心が高まっています。出生前検査とは、胎児が生まれつき内臓の形の異常や染色体異常(先天異常)をもっていないかなどを、お母さんのおなかの中にいる間に調べる検査です。前もって知っておくことにより、生まれた後の治療やこころの準備ができる場合がある一方で、診断がつくことによって悩みが増える場合もあります。検査には染色体異常の診断やリスクを判定するもの(遺伝学的検査)と脳や心臓などの臓器の異常を診断する形態学的検査(超音波検査)があります。遺伝学的検査は一般に行う検査ではなく、特別な理由や強い希望により受けることができる検査です。したがって検査を受ける前には、検査の方法や合併症、検査でわかることとわからないこと、わかる疾患についての理解、検査をうけることの意味について十分考えていただくことが重要です。また検査結果について十分理解してその後の対応を一緒に考えることが必要です。
周産期遺伝外来は、出生前遺伝学的検査に関する遺伝カウンセリングを主に行う、検査を受けるかどうかを考えている方のための専門外来です。遺伝カウンセリングでは、胎児の心配事に対してどのように対応するのがご夫婦にとって最良と思われるか、とりうる選択肢を一緒に考えます。当センターで行っている検査方法には以下のようにいくつか種類があり、検査でわかることやその程度、検査を受ける時期などは検査の種類によって様々です。
妊娠10-16週 | NIPT |
---|---|
妊娠11-13週 | 妊娠初期コンバインド検査 |
妊娠11-14週 | 絨毛検査 |
妊娠15-18週 | 妊娠中期母体血清マーカー検査(クアトロテスト™) |
妊娠16週以降 | 羊水検査 |
遺伝カウンセリングを受けた後に検査を受けるかどうかはご夫婦の意思によるものです。したがって、基本的にはご夫婦でのご受診を推奨しております。可能な限りご夫婦でご受診ください。ただし、ご夫婦でのご受診が難しい場合には、妊婦さんお一人での受診であっても、妊婦さんご本人に同意書へご署名をいただくことで当日の検査は可能です。(羊水検査や絨毛検査は当日の検査はできません。)
周産期遺伝外来を希望する方へ
当院の産科を通院中で周産期遺伝外来を希望する方
- 妊娠10週未満に受けられる検査はありませんので、検査を希望する場合は妊娠10週以降に受診をお願いします。
- 詳しくは産科の担当医にご相談ください。
他院に通院中で周産期遺伝外来を希望される方
- 他院に通院中で当外来の受診をご希望の方は、原則として通院中の担当医へご相談することをお勧めします。他の医療機関から予約をする場合は医療連携室に連絡をいただきます。その場合は可能な限り診療情報提供書(紹介状)を持参いただくようお願いします。
- ご本人が直接予約する場合は、予約センターからの予約となります。
- 超音波検査で何らかの異常所見が指摘されている場合は、ご本人からではなく、必ず通院中の医療機関から医療連携室を通してご予約をお願いします。その場合は、周産期遺伝外来ではなく胎児診療科外来の受診となります。
- 妊娠10週未満に受けられる検査はありませんので、検査を希望する場合は妊娠10週以降に受診をお願いします。
- ご予約が確定しましたら、当外来の受診前に、出生前検査に関する周産期遺伝外来を受診する方へをお読みいただいた上でご来院ください。
- 周産期遺伝外来は遺伝カウンセリングを行う外来ですので、通常の産科的診察は行いません。
- 妊娠初期は自然流産の頻度が高いため、通院中の病院で検査前に児の発育を確認していただくことを推奨しています。
- 出血、腹痛などの妊婦さんご自身の症状がある患者さんは、通院中の病院で診察をお願いします。
外来診療日
外来は、毎週火曜日(午後)、水曜日(午前・午後)、金曜日(午後)に行います。
遺伝カウンセリングを受けた後に検査を受けるかどうかはご夫婦の意思によるものです。したがって、基本的にはご夫婦でのご受診を推奨しております。可能な限りご夫婦でご受診ください。ただし、ご夫婦でのご受診が難しい場合には、妊婦さんお一人での受診であっても、妊婦さんご本人に同意書へご署名をいただくことで当日の検査は可能です。(羊水検査や絨毛検査は当日の検査はできません。)
外来担当者
担当医師 | 和田 誠司(周産期・母性診療センター長 臨床遺伝専門医・超音波専門医) |
---|---|
佐々木 愛子(産科 臨床遺伝専門医・超音波専門医) | |
小澤 克典(胎児診療科 診療部長 臨床遺伝専門医・超音波専門医) | |
杉林 里佳(胎児診療科 臨床遺伝専門医・超音波専門医) | |
赤石 理奈(産科 臨床遺伝専門医・超音波専門医) | |
鈴木 朋(産科 臨床遺伝専門医・超音波専門医) | |
室本 仁(胎児診療科 臨床遺伝専門医・超音波専門医) | |
上原 麻理子(産科 臨床遺伝専門医・超音波専門医) | |
担当遺伝カウンセラー | 長谷川 冬雪(認定遺伝カウンセラー) |
井野元 茜(認定遺伝カウンセラー) | |
担当看護師 | 津島 智子(助産師 遺伝コーディネーター) |
費用
遺伝カウンセリングと出生前遺伝学的検査は自費診療となっております。他院に通院中の方は、当センターの初診料(2,820円)が別途必要です。
周産期遺伝外来の受診費用
※遺伝カウンセリング当日に検査実施の場合 遺伝カウンセリング料(検査前、結果開示時を含む場合) |
15,000 円 |
---|---|
遺伝カウンセリング料(初診料) | 10,000 円 |
遺伝カウンセリング料(再診料) | 6,000 円 |
検査費用
NIPT | 約 100,000 円 |
---|---|
妊娠初期コンバインド検査 | 約 30,000 円 |
絨毛検査 | 約 160,000 円 |
妊娠中期母体血清マーカー検査(クアトロテスト™) | 約 16,000 円 |
羊水検査 | 約 160,000 円 |