医療従事者のための 生物統計セミナー -アドバンス(多変量解析編)-
国立成育医療研究センター臨床研究センターでは、「医療従事者のための 生物統計セミナー -アドバンス(多変量解析編)-」を開催します。医学研究では多変量解析がよく使用されますが、間違った使い方をしている研究をしばしば見かけます。今回の生物統計セミナーでは、線形回帰モデルおよびロジスティック回帰モデルの理論背景と留意点に関して解説し、無料の統計ソフト(EZR)を用いて実践的な演習を行います。なお、初学者・初級者には理解しにくい内容も含まれるため、初歩的な統計解析(要約統計量や仮説検定など)についてある程度理解している、中級レベル以上の医療従事者を対象としていることをご了承のうえ、お申し込みください。
目的
医師、看護師などの医療従事者が自ら臨床研究を行う際にしばしば使用する多変量解析の、基本的な知識と技術を身に付けること
日時
令和元年 12月7日(土) 10時30分~17時30分
場所
国立成育医療研究センター 研究所 セミナールーム
対象
生物統計に興味のある医療従事者(初学者・初級者を除く)
セミナー内容
線形回帰モデルおよびロジスティック回帰モデルの理論背景と留意点に関して解説し、無料の統計ソフト (EZR) を用いて実践的な演習を行います。
- 多変量解析をする前に知っておくべき臨床研究の基本
- 研究デザイン
- 交絡とは
- 交絡への対処法
- EZRの基本操作
- 統計モデルとは -線形回帰モデルを例に-
- 式の構造(目的変数、説明変数、回帰係数、線形、誤差項)
- 線形回帰モデル推定:EZRで演習
- モデルの解釈・当てはまり
- 線形回帰モデルの予測値:計算デモンストレーション
- 二値アウトカムの解析 -ロジスティック回帰モデルを用いて-
- リスク差、リスク比、オッズ比
- ロジスティック回帰モデルの紹介
- ロジスティック回帰モデル推定:EZRで演習
- 回帰係数の解釈(オッズ比)
- ロジスティック回帰モデルの予測値:計算デモンストレーション
- ロジスティック回帰モデルの用途
- 因果モデルの解析例、傾向スコア:EZRで演習
- 予後予測モデルの解析例、ROC曲線:EZRで演習
講師・チューター
小林 徹(企画運営部長・生物統計室長)、永田知映(臨床研究教育室長)、三上剛史(生物統計室専門職)、朴 慶純(生物統計室専門職)
申込方法
- 申込フォームに必要事項を記入し、送信して下さい。 (申込締切:令和元年11月24日(日))
申し込みは終了しました。 - 原則としてお申込順に受付を行い、定員に達し次第受付を終了させていただきます。
- お申込後3営業日以内に、事務局より受講可否のご連絡(メール)をお送りいたします。
- 3営業日を過ぎても当方から連絡がない場合は、お手数ですが、お問合せ先までお知らせ下さい。
受講料
一般参加:8,000円(国立成育医療研究センター職員:4,000円)
注意事項
- 演習のため、各受講者、EZR(無料の統計ソフト)をインストールしたノートパソコンを持参いただきます。
- Macにおいて、EZRのダウンロード・インストールに困難を伴うことがあるようですので、Mac使用者の方は申込にあたってご留意ください。
お問合せ先
国立成育医療研究センター 臨床研究センター 臨床研究教育部
e-mail:crseminar@ncchd.go.jp
tel:03-3416-0181(内線5908)