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泌尿器科
基本情報
泌尿器科は、「個々の患者に最も適切な治療を行う」をモットーとし、患者の状態に応じて、細やかな対応をしています。泌尿器科外科を活動の主体とし、先天性疾患は小児・成人を問わず受け入れ、後天性疾患による解剖学的・機能的障害は小児のみを対象とし再建手術を行っています。泌尿器科内科として、先天性疾患(特に脳神経外科的疾患)による排尿障害管理を行っています。
小児泌尿器科疾患の多くは、泌尿器科のみで治療が完結するものではありません。また、小児泌尿器科疾患を持つ患者の多くは、成人に達した後も継続診療が必要です。関連する診療科と緊密に連携を取り、総合的なチーム医療を進めます。
診療内容・業務内容
治療方針
小児泌尿器科疾患の治療方針として確立された最新のもの(アメリカ小児泌尿器科学会、アメリカ泌尿器科学会の治療指針など)に従い、治療を行うことを基本としています。対象疾患の特殊性から、治療のために高度な手技が必要なため、手技の精度の向上に日々努めています。
当科で診療している主な病気(疾患)
泌尿器科は、腎、尿管、膀胱といった尿の通り道(尿路)や、外陰部、陰茎、精巣といった生殖器を扱う診療科です。泌尿器科が扱う代表的疾患を年齢別に挙げてみます。
胎児期
妊娠中の超音波検査で発見された胎児の尿路異常などがあります。
新生児、乳幼児期
外性器異常、尿路感染症、停留精巣、陰嚢水腫、尿道下裂、水腎症、膀胱尿管逆流症などがあります。
学童期・思春期
夜尿症、血尿などがあります。
専門分野
年間約300例の手術を行っています。性器系疾患では尿道下裂が多く、年により変動しますが、100症例前後で推移しており、不成功例に対する口腔粘膜移植による再手術も多く行っています。
対象疾患
先天性の尿路・性器の異常に対する外科的治療(成人症例も対象)、先天性脳神経外科疾患(脊髄髄膜瘤など)に起因する神経因性膀胱を中心とした排尿障害に対する内科的管理や外科的治療を行っています。
代表的な疾患として、尿路系疾患では水腎症、巨大尿管、尿道狭窄疾患などの閉塞性尿路疾患や膀胱尿管逆流症、性器系疾患では停留精巣、尿道下裂、性分化異常症、泌尿生殖洞異常、その他の疾患として総排泄腔外反症などがあります。
特殊な医療
成人で一般的となっている低侵襲的な治療(腹腔鏡手術など)を積極的に行っています。
主な検査
大部分の画像診断は放射線科専門医が行っています。定期的なカンファレンスを行い、診断精度の向上に努めています。診断手技として、エコー検査、排尿時膀胱尿道造影(下部尿路異常の有無の診断)、MRI、RI検査(腎機能評価、尿路通過障害評価)などがあります。その他に、適応がある症例に対しては下部尿路機能評価のためのUrodynamic検査を行っています。
診療実績
| 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
単純腎摘除術(開腹) | 0 | 1 | 1 |
単純腎摘除術(鏡視下) | 2 | 2 | 0 |
腎盂形成術 | 9 | 5 | 8 |
経尿道的尿管砕石術(TUL) | 1 | 7 | 4 |
尿管膀胱吻合術(VUR防止手術を含む) | 20 | 21 | 14 |
導尿路造設術(膀胱全摘除術を伴わない) | 1 | 0 | 0 |
尿道下裂形成術 | 60 | 34 | 45 |
精巣摘出術 | 4 | 3 | 0 |
停留精巣摘出術(開腹) | 0 | 3 | 3 |
停留精巣摘出術(鏡視下) | 3 | 0 | 0 |
精巣固定術(精巣捻転に対する) | 10 | 5 | 10 |
停留精巣固定術 | 137 | 132 | 148 |
停留精巣固定術(鏡視下) | 3 | 1 | 2 |
尿道狭窄内視鏡手術 | 9 | 2 | 7 |
尿管尿管吻合術 | 0 | 1 | 1 |
造腟術 | 0 | 0 | 0 |
膀胱皮膚瘻造設術 | 3 | 1 | 5 |
陰茎様陰核形成手術 | 1 | 0 | 2 |
鼡径ヘルニア | 6 | 1 | 3 |
埋没陰茎手術 | 3 | 5 | 5 |
膀胱拡大術 | 0 | 0 | 0 |
外尿道腫瘍切除術 | 1 | 2 | 1 |
経尿道的尿管瘤手術 | 3 | 4 | 3 |
包茎手術 | 7 | 8 | 9 |
経皮的腎瘻造設術 | 0 | 1 | 0 |
受診方法
受診には予約が必要です。予約センターに連絡し、予約してください。予約の変更も予約センターで対応します。初めて受診(初診)する場合は、医療機関(医院、病院)からの紹介状が必要です。
再診の方は、予約センターで予約してください。曜日毎に担当医が決まっているため、担当医の希望があれば、予約時に伝えてください。
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外来診療担当表は、こちらをご覧ください。
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受診方法については、こちらをご覧ください。
泌尿器科は火曜日の午前・午後、木曜日の午前中に外来診療を行っています。外来診療日の予約は3か月前から可能です。夏休み、春休みは予約枠がいっぱいになってしまうことがあります。余裕をもって早めに予約を取るようにしてください。