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皮膚科
基本情報
皮膚科では、新生児を含む小児期発症の皮膚疾患に対する診断、治療を行っています。アトピー性皮膚炎、乾癬(かんせん)などの炎症性皮膚疾患、いわゆる"あざ"、母斑、母斑症、血管腫などから、非常にまれな遺伝性皮膚疾患まで、小児のあらゆる皮膚疾患に関しての診察を受け付けています。完全予約制で、お一人ずつ丁寧に診察しています。全身の病気がまず皮膚に現れることがある場合や、皮膚疾患に他の臓器の合併症を伴ったりする場合もありますので、必要に応じて、当センターの他の診療科と連携して診療を行います。
診療内容・業務内容
当科で診療している代表的な疾患は、以下の通りです。
アトピー性皮膚炎などの湿疹・皮膚炎 | 診断 アレルギー検査 外用療法 皮膚生理検査 スキンケア指導 |
---|---|
あざ(血管腫、太田母斑、異所性蒙古斑など) | 生後1ヶ月頃1歳未満からできるレーザー治療 顔面、広範囲のあざなどには、全身麻酔下でのレーザー治療も行っています |
ほくろ | 悪性か良性かの診断 手術 |
皮膚腫瘍(石灰化上皮種、粉瘤、脂肪腫、脂腺母斑など) | 診断、治療(手術) |
毛髪疾患(円形脱毛症、先天性乏毛症など) | 診断、治療(エキシマライトなど) |
乾癬(関節症性乾癬、膿疱性乾癬など) | 診断、治療(外用療法、エキシマライト、内服療法、生物学的製剤) |
尋常性白斑 | 診断、外用療法、エキシマライト |
イボ、水イボなどのウイルス感染症 | 液体窒素療法 |
とびひなどの細菌感染症 | 長引いている場合の対応 |
角化症、魚鱗癬 | 診断、検査、治療 |
母斑症、その他の遺伝性、先天性疾患 | 診断、検査、治療 |
当科で施行している検査・治療
- 皮膚生検
- 皮膚良性腫瘍単純切除術(石灰化上皮腫、粉瘤、脂肪腫、脂腺母斑、色素性母斑(ほくろ)など)
- 太田母斑、異所性蒙古斑などの色素性病変および血管病変に対するレーザー治療
- 全身麻酔によるレーザー治療
- パッチテスト(皮膚貼付試験)
- 皮膚生理検査によるドライスキンの評価
あざに対するレーザー治療
皮膚科では、皮膚良性血管病変治療用レーザー装置とQスイッチアレキサンドライトレーザーの2種類のレーザーを用いて、下記の対象疾患に対して、外来、入院合わせて年間900例前後のレーザー治療を行っています。
- 赤あざ(単純性血管腫(毛細血管奇形)、乳児血管腫、毛細血管拡張症に対して、皮膚良性血管病変治療用レーザー装置(Vbeam II)を用いた治療を行っています。
- 青あざ(太田母斑、異所性蒙古斑)に対して、Qスイッチアレキサンドライトレーザーを用いた治療を行っています。
皮膚科では、生後1ヶ月頃からレーザー治療を行っています。レーザー治療は、皮膚が薄く、また、赤あざの場合は血管が細い乳児期の方が効果が高いと言われています。皮膚科では、生後1ヶ月頃からレーザー治療を行っています。レーザー治療は痛みを伴いますが、局所麻酔薬を用いることで、痛みを軽くすることができます。
広範囲のあざ、眼周囲など、局所麻酔下でのレーザー治療が難しい場合には、1歳かつ10kgを超えてから、全身麻酔下でのレーザー治療も行っています。
皮膚科で入院をお勧めするとき
- アトピー性皮膚炎で、外来治療ではコントロール不良の場合、自宅では適切な治療ができない場合
- 皮膚疾患に伴い全身状態、栄養状態が悪く入院治療が必要な場合
- 赤あざ、青あざに対するレーザー治療や、皮膚腫瘍に対する手術のために全身麻酔が必要な場合の管理など
診療実績
| 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
局所麻酔(生検含む)年間手術数 | 56 | 76 | 104 |
全身麻酔年間手術数 | 4 | 29 | 32 |
全身麻酔レーザー処置年間件数 | 31 | 36 | 36 |
外来レーザー処置年間件数 | 678 | 1018 | 1170 |
受診方法
受診には予約が必要です。予約センターに連絡し、予約してください。予約の変更も予約センターで対応します。初めて受診(初診)する場合は、医療機関(医院、病院)からの紹介状が必要です。
再診の方は、予約センターで予約してください。曜日毎に担当医が決まっているため、担当医の希望があれば、予約時に伝えてください。
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外来診療担当表は、こちらをご覧ください。
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受診方法については、こちらをご覧ください。
木曜を除き、月曜日から金曜日まで毎日午前に初診および再診を行っています。午後は、主に検査などの特殊診療を行っております。
緊急を要する場合、当日予約なしのご来院は、救急診療科が窓口となります。救急診療部が必要と求めた場合に限り皮膚科医に連絡があります。