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心臓血管外科
基本情報
常勤医師3名(心臓血管外科専門医2名を含む)とフェロー1名の4人体制で手術を行っています。手術成績の向上に努めるとともに、チーム医療体制の強化に力を入れています。
診療内容・業務内容
治療方針
先天性心疾患の診療には、診断、薬物治療やカテーテル治療、手術、術後管理、その後の外来での長期管理などさまざまなステップがあります。心臓血管外科は、新生児から成人に至るまで、あらゆる先天性心疾患及び後天性小児心疾患の手術治療を担当しています。手術を必要とするさまざまな先天性心疾患のなかで、特に新生児の先天性心疾患と、心臓移植を含む重症心不全の治療に力を入れています。また複雑な心疾患に対しても、段階的な手術アプローチを採用し、お子さんの成長に合わせた最適な治療計画を立てています。
チーム医療による総合的な診療
心臓の治療は手術だけではありません。当センターでは、循環器科、集中治療科、新生児科、麻酔科、胎児診療科など、さまざまな専門家たちが連携し、診断から手術、術後管理、そして長期的なフォローアップまで、一貫した総合的な診療を提供しています。特に染色体異常や症候群など、心臓以外にも問題を抱えるお子さんに対して、幅広い治療を提供できる体制を整えています。
胎児期からの診療
当センターの特徴の一つは、胎児期からの診断と治療計画の立案です。胎児心エコー検査によって早期に心臓の異常を発見し、出生後すぐに適切な治療を開始できるよう準備しています。これにより、お子さんの予後を大きく改善できる可能性があります。先天性心疾患の治療成績の向上には、診療の各ステップを専門家が行い、かつ治療全体をスムーズに進めるチーム医療が必要と考えています。染色体異常や症候群など心臓以外の複数の臓器に問題を抱える患者は、幅広い治療を必要とするため、診療科間の協力体制が特に重要です。
対象疾患
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1. 手術を要する小児の先天性心疾患および後天性心疾患
当センターでは新生児を含めた、あらゆる先天性心疾患の心臓手術に対応しています。
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2.重症心不全に対する心臓移植・補助人工心臓手術
当センターは全国で7施設ある小児心臓移植施設の一つとなっています。心臓血管外科では、米国コロンビア大学で小児心臓移植を40例以上の経験を持つ平田康隆診療部長が、心臓移植を含めた高度な重症心不全治療を必要とする小児患者の治療を積極的に行っています。
外来診療
毎週水曜、金曜の午前に外来診療を行っています。毎月第3金曜(休日等で診療ができない場合は翌週の金曜)は特殊外来としてペースメーカー外来を行っています。循環器科と連携し、心臓血管外科は手術や入院中の管理に重点を置いています。成人先天性心疾患については長期的に綿密な管理が重要となるため、外来診療は循環器科が中心となって行う体制を取っています。
入院診療
入院診療の中心は手術治療です。緊急手術に関しては、麻酔科や手術室の協力のもと、曜日を問わず随時施行しています。術後のICU滞在中の管理は、集中治療科が中心となって行います。患者さんの状態に関して緊密に連携・協力しながら治療を行っています。一般病棟での管理は、循環器科や総合診療部と連携して行っています。
診療実績
| 2021 | 2022 | 2023 |
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開心術 | 73 | 78 | 63 |
非開心術 | 100 | 72 | 47 |
総数 | 173 | 150 | 110 |
受診方法
受診には予約が必要です。予約センターに連絡し、予約してください。予約の変更も予約センターで対応します。初めて受診(初診)する場合は、医療機関(医院、病院)からの紹介状が必要です。
再診の方は、予約センターで予約してください。曜日毎に担当医が決まっているため、担当医の希望があれば、予約時に伝えてください。
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外来診療担当表は、こちらをご覧ください。
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受診方法については、こちらをご覧ください。
医療従事者の方へ
当センター外のNICUからの心臓手術のご依頼には積極的に対応しております。その際、心臓術後が落ち着きましたら、ご紹介元病院のNICUへ転院することも可能です。くわしくは新生児集中治療室(NICU)への転院・搬送ページをご覧ください。