遺伝診療センターについて
遺伝診療センター長 黒澤 健司
近年、遺伝医学は飛躍的な進歩を遂げ、今までわからなかった疾患の原因や病態がわかるようになりました。遺伝学的検査(遺伝子検査など)を用いて、疾患の原因を調べたり最適な治療法を選択することも可能になってきました。ヒトの遺伝情報であるゲノム情報を用いた診療があらゆる分野で日常的に行われ始めましたが、遺伝学的検査の適切な選択、検査から得られたゲノム情報の適切な解釈、検査を受けた方やその家族が結果を適切に活用することは容易ではありません。そこで遺伝診療を充実・強化する目的で2022年9月に遺伝診療センターが新設されました。
【遺伝診療センターのミッション】
①子と母とその家族に最良の遺伝医療を提供する
②日本のみならず世界の遺伝医療の向上・発展に寄与する
このミッションの達成のため、遺伝診療センターに関わるすべてのスタッフが尽力していきます。
診療内容
- 先天異常疾患、先天代謝異常症、染色体異常症などの遺伝性疾患の診療と遺伝カウンセリング
- 出生前遺伝学的検査・診断と遺伝カウンセリング(NIPT、母体血清マーカー検査、絨毛検査、羊水検査、着床前診断など)
- 遺伝性の皮膚疾患、眼科疾患、耳鼻科疾患、腫瘍などの遺伝カウンセリング
診療体制
遺伝診療科を中心に、遺伝性疾患の診療に関わる総合診療科、新生児科、皮膚科、眼科、耳鼻科、胎児診療科、産科、不妊科などの医師、研究所のゲノム関連の研究者、認定遺伝カウンセラー、看護師などがチームで対応します。