総合診療科
基本情報
総合診療科では、疾患だけ診るのではなく、『患者ひとりひとりの発達や発育を支援し、患者やご家族の心理や環境に配慮した診療』、いわゆる小児期・思春期の全人的医療の実践を目標に、救急疾患から慢性疾患まで幅広く診療を行っています。診療内容・業務内容
業務の特徴
- 24時間体制で救急診療科からの急性疾患への対応を行っています。
- 急性疾患の入院治療ばかりではなく、外科系専門診療部などに入院の方にも、必要に応じて併診を行い、円滑な診療を行うことができるように努めています。
- 複数の疾患をもつ患者に対して発育や発達、また、家族支援の立場から、全人的な診療を行い、他の医療機関や社会資源と連携しています。(在宅診療科と連携しています。)
- 国立成育医療研究センターの小児医療系レジデントの研修や教育に関して、教育研修部とともに、当科においても重要な業務と位置付け、取り組んでいます。
当科の診療内容の特徴
急性期疾患チーム、慢性疾患包括ケアチーム、外来チームの3つのチームで診療しています。診療の内容
急性期疾患チーム
- 24時間での救急診療科からの入院患者への対応
- 医療連携の重視(退院された方は基本的に地域の医療機関へ逆紹介)
慢性疾患包括ケアーチーム
- 高度の医療ケアが必要な患者への治療や退院支援
- 在宅医療を受けている患者の原疾患および合併症の増悪による入院治療
- 在宅医療を受けている患者の病状などの評価入院
- 高度の医療ケアが必要な外科的介入時の内科的全身管理及び相談
- NICU、PICUを退院した患者の継続した管理や調整
- 在宅移行した患者やご家族への支援
- 院内や在宅で人工呼吸管理を受けている患者の管理及び他科からの相談
- 高度な医療的ケアが必要な患者の入院時対応
外来チーム
- 地域から紹介された初診の患者や、院内から紹介される患者の診療
- どこに受診していいか分かないような患者におけるゲートキーパ的役割
診療実績
入院患者数
| 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
入院患者数 | 1390 | 1701 | 1956 |
疾患別入院患者数
| 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
COVID-19 | 214 | 244 | 100 |
気管支喘息発作 | 158 | 212 | 157 |
RSウイルス細気管支炎・細気管支炎 | 152 | 163 | 202 |
尿路感染症 | 147 | 132 | 129 |
川崎病 | 131 | 90 | 157 |
ウイルス性気管支炎 | 81 | 120 | 182 |
係留脊髄 | 79 | 48 | 29 |
熱性けいれん | 55 | 35 | 85 |
細菌性肺炎 | 42 | 39 | 47 |
誤嚥性肺炎 | 33 | 24 | 17 |
外来初診
各年における外来延べ初診患者数
2021 | 2022 | 2023 | |
---|---|---|---|
外来延べ初診患者数 | 468 | 730 | 725 |
各年齢による紹介疾患もしくは症状(多いものから3つを記載)
| 乳児 | 幼児 | 学童期/思春期 |
---|---|---|---|
1 | 体重増加不良 | 発達遅滞 | 起立性調節障害 |
2 | 発達遅滞 | 成長障害 | 慢性頭痛 |
3 | 頭囲拡大 | 発達障害 | 慢性腹痛 |
受診方法
受診には予約が必要です。予約センターに連絡し、予約してください。予約の変更も予約センターで対応します。なお、初めて受診(初診)する場合は、医療機関(医院、病院)からの紹介状が必要です。-
外来診療担当表は、こちらをご覧ください。
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受診方法については、こちらをご覧ください。
医療従事者の方へ
総合診療科では、後期研修医を修了された方を対象に、「総合診療フェロープログラム」を作成し、令和元年度後半から運用を開始しました。総合診療科フェローの2〜3年の間に、日本の小児の総合診療を担うためのサブスペシャリティ持つ小児科医を養成したいと思います。
サブスペシャリティとして以下の6つを準備しました。それぞれのサブスペシャリティのシラバスをご覧下さい。そして、もしも以下のプログラムを「やってみたい」とお考えになられましたら、是非、「採用・募集」のページから「総合診療科 専門修練医(常勤職員)」に御応募下さい。
総合診療フェロープログラム
① | 「発達・ヘルスプロモーション」専攻フェロー | |
② | 「小児の食と栄養」専攻フェロー | |
③ | 「川崎病」専攻フェロー | |
④ | 「児童虐待」専攻フェロー | |
⑤ | 「小児在宅医療」専攻フェロー | |
⑥ | 「小児の緩和ケア」専攻フェロー |