糖尿病看護認定看護師
糖尿病の治療は時代とともにめざましく発展してきましたが、糖尿病を完全に治す治療は確立されていません。そのため、糖尿病と診断された子どもたちや妊婦さんたちは生活のなかで血糖測定やインスリン注射を行っていくことになります。
糖尿病看護認定看護師とは、糖尿病とともに生活をしている人が自分らしく生活できるように血糖コントロールや社会生活の支援を行う看護師のことです。当センターでは小児期発症の1型糖尿病患者や妊娠糖尿病や糖尿病合併妊婦が多く通院しています。
乳幼児から成人期、妊娠期といった様々なライフステージの方が通院されているので、その支援は血糖コントロールの支援や療養に必要な手技の確認だけではなく多岐に渡ります。
保育園の先生に対しての勉強会や子どもの成長に合わせた病気の説明、妊婦さんへの血糖測定導入や妊娠経過に伴い変化する血糖値の説明を行います。また、子どもが糖尿病と診断された家族や、無事に出産できるのかと不安を抱える妊婦さんの思いを傾聴するなど、心理面のサポートも行っています。
夏には当センターの1型糖尿病の患者会「あゆみの会」とともにサマーキャンプの企画・運営を行っています。キャンプを通して子どもたちは自己注射や血糖コントロールについて学び、成長していきます。
子どもの成長や妊婦さんが無事に出産を迎えるまでの様子をそばで見守ることができるのが、糖尿病看護認定看護師のやりがいの一つだと感じています。