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「"性"と妊娠・出産における光と影-「世界」を知り、日本の未来を描く」vol.1
国立成育医療研究センター プレコンセプションケアセンターは、2022年1月18日(火)に第7回プレコンセプションケア・オープンセミナー「"性"と妊娠・出産における光と影-「世界」を知り、日本の未来を描く」を開催しました。このセミナーは3回シリーズで、今回はその1回目となります。
プレコンセプションケア(略称:プレコン)は、世界保健機関で「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義されています。その目的は、赤ちゃんを授かる前から健康状態を改善し、未来の母児の健康に影響しうる行動や個人的・環境的要因を減らし、その短期的・長期的な健康を改善することです。不妊症やハイリスク妊娠の増加など、現代社会においてプレコンの欠如が引き起こす問題は、世界中に広がっています。日本ではそこに包括的セクシュアリティ教育の非標準化、ヘルスリテラシーの低さ、ジェンダー格差なども加わり、特有の問題を抱えてしまっています。
1回目のセミナーでは、プレコンを広く浸透させるためにはどんな課題があるのか?各分野の専門家が、日本における問題点について解説しました。
「性教育」では、埼玉医科大学病院産婦人科の高橋幸子先生が、人権教育としての性教育の必要性を訴えました。「リテラシー」では昭和大学医学部産婦人科学講座の小貫麻美子先生が、HPVワクチンに関する最新の知見とともに、男性へのHPVワクチン接種の必要性についても解説しました。「アンコンシャス不妊」では、梅が丘産婦人科ARTセンターの齊藤英和先生が日常生活で意識されない不妊症のリスクについて、主に男性について解説しました。
総合討論では、現状を打破するために、包括的セクシャリティ教育とプレコンを同時に推進していくことの重要性が確認されました。またその手段として、学校教育の底上げや個人の当事者意識をあげる工夫が必要と考えられ、今後の課題が明らかとなりました。
プレコンセプションケア(略称:プレコン)は、世界保健機関で「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義されています。その目的は、赤ちゃんを授かる前から健康状態を改善し、未来の母児の健康に影響しうる行動や個人的・環境的要因を減らし、その短期的・長期的な健康を改善することです。不妊症やハイリスク妊娠の増加など、現代社会においてプレコンの欠如が引き起こす問題は、世界中に広がっています。日本ではそこに包括的セクシュアリティ教育の非標準化、ヘルスリテラシーの低さ、ジェンダー格差なども加わり、特有の問題を抱えてしまっています。
1回目のセミナーでは、プレコンを広く浸透させるためにはどんな課題があるのか?各分野の専門家が、日本における問題点について解説しました。
「性教育」では、埼玉医科大学病院産婦人科の高橋幸子先生が、人権教育としての性教育の必要性を訴えました。「リテラシー」では昭和大学医学部産婦人科学講座の小貫麻美子先生が、HPVワクチンに関する最新の知見とともに、男性へのHPVワクチン接種の必要性についても解説しました。「アンコンシャス不妊」では、梅が丘産婦人科ARTセンターの齊藤英和先生が日常生活で意識されない不妊症のリスクについて、主に男性について解説しました。
総合討論では、現状を打破するために、包括的セクシャリティ教育とプレコンを同時に推進していくことの重要性が確認されました。またその手段として、学校教育の底上げや個人の当事者意識をあげる工夫が必要と考えられ、今後の課題が明らかとなりました。
各専門家の講演動画
①「日本におけるプレコンセプションケア(荒田尚子)」
②「日本の性教育の問題点(高橋幸子)」
③「世界と日本のHPVワクチン(小貫麻美子)」
④「アンコンシャス不妊(齊藤英和)」
⑤「ディスカッション」
【主催】
国立成育医療研究センター プレコンセプションケアセンター【共催】
国立研究開発法人 日本科学技術振興機構(JST)・共創の場形成支援プログラム『食と健康の達人』拠点 (北大COI)LINK-J
【協力】
妊婦のくらしSUNDRED
プラチナ構想NW