栄養管理部について
お知らせ
基本情報
栄養管理部では、入院中の食事やミルクの提供や栄養サポート、栄養食事指導を行い、診療支援を行っています。
入院中の食事については、安全・安心・満足を基本とし、バランスのとれた美味しい食事を年齢や疾病、症状、摂取機能に応じて作っています。栄養食事指導については、それぞれの患者に合った内容で、家庭の食事づくりをわかりやすく説明しています。
基本方針
- 患者個々の状態や疾病、年齢に応じた食事で栄養療法を実践する。
- 患者に喜ばれる満足度の高い食事内容を提供する。
- 安全・安心な食事提供のために食中毒防止や事故防止対策の徹底する。
- わかりやすい栄養食事指導で相談者のセルフケア能力を支援する。
- 栄養サポートチーム(NST)活動の充実をはかる。
- 栄養管理に関する臨床研究を推進する。
診療・業務内容
入院中の食事
食事は医師の指示に基づき、疾病、年齢、摂食機能に応じた内容で提供しています。食物アレルギーがある場合はアレルゲンを除去した食事を用意しています。
(1)食事の概況
- 食事時間
朝食:7時 昼食:12時 夕食:18時 間食(幼児期 10時、15時・学童期 15時)
離乳食 1回食:12時 2回食:10時、15時 - 適温
あたたかい料理や冷たい料理は適温で配膳しています。
- 選択食
常食、妊産婦食、学童食、妊産婦-2000kcal食を対象に毎食(年末年始は除く)
選択食を実施しています(食物アレルギーがある場合や特別な指示がある場合は対象外となります)。 - 行事食
お正月、節分、ひな祭り、こどもの日、七夕、十五夜、クリスマスなど季節の行事に合わせたメニュー作りをしています。
幼児期対象に見た目にかわいらしく、楽しく、家庭でも参考になるようなプレートメニューを実施しています。また、月に2回、手作りおやつを実施しています。 - 出産お祝い膳
出産された方を対象に特別メニューの「お祝い膳」を準備しています。
あらかじめ和食と洋食から好きなメニューを選んでいただき、担当調理師が病室まで直接配膳するサービスを行っています。和食
洋食
- 出張おやつ
一部長期入院病棟を対象に月に1回、管理栄養士が病棟へ出向き、おやつを提供する出張おやつを実施しています。特に腫瘍科病棟の患者さんは、治療による食欲減少や長期入院による飽き等で食事・おやつに対して楽しみが少なくなることが多いです。普段とは異なるおやつを提供することでおいしさとともに「楽しみ」も提供できると考え、実施しています。またクリスマスには昼食時にバイキングを実施しています。
- 誕生日のお祝い
令和2年度6月より1か月以上の長期入院患者さんを対象に、夕食時にケーキもしくはババロアを提供する取り組みを始めました。(デザートの種類は、食種に見合ったものを提供しています)
(2)設備の概況
大量調理施設衛生管理マニュアルに基づき安全・安心な食事を作っています。
- 調理室空調
換気天井システムを採用しています。加熱機器の上に設備された排気システムとは異なり、油脂を含んだ蒸気や煙が自然に上昇した後、調理室天井に設置された排気グリスフィルターで浄化され、排気ビームへ排出されるシステムです。季節を問わず調理室内は温度25℃、湿度80%以下を保つことが可能となり、衛生的な環境で調理しています。
- 調乳室
衛生管理が徹底された専用の調乳室で調乳分注器(ロボット)を利用して、約15種類のミルクを1日に約600~700本調乳しています。また搾乳した母乳用等に空の瓶も1日に約900~1000本を洗浄、消毒し、キャッピング後、病棟に運搬することで母乳栄養を支援しています。さらに母乳オーダ情報から患者認証ができるようにラベルシールを発行し、医療安全に貢献しています。
栄養食事指導(相談)
医師の指示に基づき、妊娠中や小児期の栄養・食事に関して管理栄養士が個別や集団で指導や相談を行っています。相談者の日常生活に合わせてわかりやすく説明します。栄養食事指導の希望がある場合は担当医に伝えてください。
- 個人指導(相談)
日時:平日9時半~16時半 入院、外来ともに予約制(担当医が予約)
場所:地下1階の入口A内にある栄養相談室(案内図参照)
相談時間:約20~30分です。 - 集団教室
- 産後(授乳期)の食事について
週2回、病棟で実施。出産後の方が対象。 - マタニティクラス
月に1回、妊娠初期の方を対象に妊娠中のお食事についてお話しています。 - アレルギー教室
週1回、アレルギー食の進め方についてや負荷試験用の蒸しパンの作り方などを簡単にお話ししています。
- 産後(授乳期)の食事について
栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)
入院患者の栄養状態改善のために、医師、看護師、薬剤師、理学療法士等の専門職種と一緒にチームで活動しています。メンバーの多くは栄養サポートチーム(NST)専門療法士の資格を持っています。 NSTでは、患者に合わせて適切な栄養の内容や量、不足する栄養素等について、食事だけではなく、栄養剤(高栄養食品)や点滴からどのように補充したらよいか等の提案もしています。また、NSTのメンバーだけではなく、病院職員を対象にした勉強会を開催し、医療者のレベルアップを図っています。
- 情報の提供
年に1回、栄養サポートチーム主催で栄養情報の提供を目的にイベントを開催しています。無料で自由参加です。このイベントを通し、栄養の大切さについて情報発信するとともに、当院に通院あるいは入院している子どもたちやその家族と一緒になって栄養の楽しさや、日々の食事や栄養管理についての悩みや疑問を共有し、よりよい栄養を考える場とすることを目的としています。
- その他のチーム医療活動
- こどもサポートチーム(緩和ケアチーム)
小児がんセンターには、病気と向き合っている子ども達とご家族がよりよい日々を過ごせるように医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、CLSなど多職種で支援することを目的としたこどもサポートチームがあります。私達、管理栄養士は治療中の副作用に対する食事調整など子ども達が楽しく食事ができるようサポートしています。 - 褥瘡回診
褥瘡の早期治癒に向け、専門診療部医師、皮膚・排泄ケア認定看護師、薬剤師、管理栄養士で週に1度回診をし、多職種で問題解決に取り組んでいます。 - その他診療科別カンファレンスの参加
内分泌、母性内科、消化器科、総合診療科など診療科別のカンファレンスに参加し、多職種で患者さんのサポートをしています。
- こどもサポートチーム(緩和ケアチーム)
栄養食事指導(相談)実績
スタッフ紹介
栄養管理部長(副院長)が統括し、管理栄養士5名(非常勤栄養士は除く)、調理師7名、調理助手2名で構成しています。管理栄養士は栄養サポートチーム(NST)専門療法士、日本糖尿病療養指導士等の有資格者がおり、多職種とともに幅広く診療支援を行っています。調理師は給食特殊専門調理師の有資格者がおり、調理に生かしています。
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栄養管理部長
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栄養管理室長
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-副栄養管理室長
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調理師長
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-副調理師長
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-調理主任
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-調理師
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-調理助手
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-主任栄養士
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-栄養士
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